団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

小説君影小唄 4 君影地蔵尊の地蔵盆にお伺いしました。(鈴蘭台第5団地)

2017-09-01 05:58:06 | 日記

   

  君影地蔵尊です。13号棟集会所の前でいつも子供達を見守っておられます。(撮影のため扉を開けさせて頂きました)

  「賽銭はご遠慮下さい」と書いてありました。地蔵盆の間は賽銭箱がありますのでまとめてお納め下さい。
 
  (君影は鈴蘭台第5団地の所在する町名であり、君影団地は団地の愛称です。)

  (平成29年)8月19日(土)・8月20日(日)午後7時~午後9時に地蔵盆が行われます。19日午後2時から

  お供えと提灯の受付と書いてあります。子供が生まれたら提灯に名前を書いて奉納します。写真の長い提灯です。

   

  夕方になって提灯に灯がともりました。長い間、お地蔵様のお世話をされている、自治会長の大賀様にお話を伺いました。

  お地蔵様は、団地が出来て間もなくから有るそうです。神戸の下町では町内ごとに、辻ごとにお地蔵があって地蔵盆は子供

 達の大きな楽しみでした。団地の子供達にもそんな思い出をと始まったそうです。お世話をしている者の都合で土曜・日曜に

 なってしまったがお地蔵様のご縁日より遅くならないようにしていると本当にお地蔵様に申し訳なさそうに話しておられまし

 た。また1日で済ませる町内も多くなりましたが地蔵盆が2日間で有ることも守もっておられます。

  お地蔵様の明かりはもしかしてお雛様のぼんぼり?昔はこの白い雛壇に納まりきれないほどのお供えが集まったそうです。

  地蔵盆は子供会と自治会の共催でされてますが、君影小学校の児童数も最高の昭和54年の969人から今年は各学年1

 組の132人、当然団地の子供の数も減る中、伝統を守られておられます。

   

  暗くなって三々五々人が集まってきます。初めにお地蔵様にお参りしてお線香を上げます。

   

  模擬店はポップコーンと綿菓子でどちらも大繁盛です。(お店の様子がわかるようにお客様が途切れたときに撮影しています)

   

  お参りが終わったら盆踊りが始まります。子供達は光るブレスレットをしています。

   

  これが参加者の全員では有りません。踊るのが恥ずかしくなった中供達が周りの闇の中にたくさんいます。
         
       

  最後にお地蔵様の「お下がり」を頂きます。学校から先生がお手伝いに来て下さって先生から頂きました。

       

  お地蔵様の前に踊りの輪ができます。もう何十何も続いてきた風景です。

  お地蔵様は子供の安全を守って下さる仏様であると同時に、町内ごとにあるお地蔵様は町内安全の仏様です。人々の安全、

 人々の諸願成就とお願いはつきませんが。

  地蔵盆は夏休みの子供達の楽しみだあるだけでなく、お地蔵様への感謝のお祭りです。昔からの伝統を守りお地蔵様のお世

 話をされる人々にその思いを強く感じました。

   

  鈴蘭台第5団地の昼間の風景は 小説君影小唄 3 鈴蘭台ダンスホール(追記)君影団地(鈴蘭台第5)の電車?(2017.2.17)

 で少しご覧いただきましたが夜景です。鈴蘭台第5団地は、26号棟を除いて階段室型住宅となっています。階段室型住宅

 とは住宅を積み上げて階段室で上るイメージで、廊下に面して部屋を並べるの「文化住宅」に比べて両面解放の独立性の高い

 高規格の住宅を供給することが出来ました。階段室が近くの住棟では行灯のように遠くの住棟は積み上げられた光のブロック

 に見えます。この階段室型住宅が緑に囲まれた君影の生活を楽しむことが出来ます。

  26号棟は前回「小説君影小唄 3」の長いプラットホームのあるターミナルです。現在は片廊下式の欠点を活かしエレベー

 ターが設置されています。

       神戸市内各地で地蔵盆が行われました
   
   

  中央区の山手の堀割地蔵盆尊です。たまたま通りかかって写真を撮らせて頂きました。都心回帰現象か夜になるとたくさん

 の子供達が集まってくるそうです。昼間は大人達のコミュニケーションの場です。