忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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PSPサードパーティの冷めた視線

2004年11月16日 | 業界四方山話
12月12日の発売日まで1ヶ月を切ったというのに、
PSPが全くといって良いほど盛り上がっていない。
12月2日のDS発売に向け、テレビCMからユーザー向けの体験会まで、
売れるかどうかはさておき、PR活動は万全の体制を敷いている任天堂に対し、
バイヤー向けの説明会場ですら実機を用意出来なかったSCEは
スタートの段階からもう躓いていると言えよう。
初回配分数も出たようだが、バリューパックの比率が単体の約3倍になっており、
単体はなるべく売りたくないというSCEの本音が見え隠れする。
先日発売された新型PS2の初期不良問題からPSPの初期ロットへの不安も増大している今、
諸々のマイナスイメージを一気に払拭するような「奥の手」を使わない限り、
PSPの立ち上げは非常に困難を伴うものになるだろう。

見切り発車のPSPにソフトを投入するサードパーティは現状をどう受け止めているのだろうか。
そこで、予定通りにPSPが年内50万台出荷されたとして、
貴社から発売されるタイトルの装着率(販売本数)はどれぐらいだと思うか?
という質問を知り合いの何名かにしてみたところ、予想以上にシビアな意見が多かった。
社名を伏せて紹介すると

「5万もいけば上出来かなと。」
「立ち上げに参加することに意義があるので(笑)」
「装着率は10%~15%ですかね。本音は20%ぐらいいって欲しいんですが・・・」

など、どこも非常に慎ましい。
最も印象的だったのは、

「最大で20%、何とか二桁(10万本)に乗せたいですけど、難しいでしょうね。
 ソニーさんなんかは、本体を50万台出荷するので『みんGOL』も50万本いくとか言ってますけど、
 あり得ない話でしょう。あんな楽観的な予想してるとこはどこもないと思いますよ。」

というものだった。

あくまでも私見だが、「みんなのGOLF」というソフトは
「みんなが持っているハードに供給して初めて売れるソフト」であって、
ハードを牽引するようなタイトルではないと思う。
例えば今「みんGOL」がGCに移植されたからと言って
GCのシェアが爆発的に伸びるようなことは無いはずである。
ベスト版の販売比率が高いことや「みんGOLオンライン」の惨敗から見ても、
「みんGOL」人気の大半を支えているのがライトユーザーであることは間違いない。
何かと物入りな年末に、3万円近くも払って掌サイズの「みんGOL」をやりたがる
ライトユーザーがどれほどいるかと言われると・・・かなり難しいのではないか。
少なくとも50万人はいないと思う。

もちろん、中には熱狂的な「みんGOL」ファン、ゴルフゲームファンはいるだろう。
「みんGOL」目的でPSPに興味が湧いたユーザーもいるはずである。
その中の一人が私だ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:みんなのGOLFポータブル
    機種:PSP
  メーカー:SCE 
   発売日:2004年12月12日
    価格:5040円(税込)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (72)
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