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▼【祝!家庭用移植】iOS/Android「ゾンビ・オブ・ザ・ドット」クリア後感想&攻略のヒント
公式サイト■家庭用&スマホ&PC:ゾンビ・オブ・ザ・ドット 公式サイト
06月27日配信■Switch:ゾンビ・オブ・ザ・ドット
06月27日配信■PS5/PS4:ゾンビ・オブ・ザ・ドット
06月27日配信■Xbox:ゾンビ・オブ・ザ・ドット
06月26日配信■Steam:ゾンビ・オブ・ザ・ドット
1978年に公開されたジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」に代表される
古き良きゾンビ映画に影響を受けた「ゾンビ・オブ・ザ・ドット」の
iOS版とAndroid版が2023年2月13日よりス配信開始。価格はどちらも800円。
武器を集め、仲間とパーティを組みながらゾンビの溢れた世界を生き抜くサバイバルRPG。
ゾンビ作品でありながらゴア描写を極力控え、万人が楽しめる作品になっている。
そして2023年6月27日からは、待望の家庭用ゲーム機&PCへの移植版が発売。
Nintendo Switch、PlayStation5|4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steamで一斉配信となる。
基本的にはスマホ版に準拠した作りだが、プレイスタイルによって変化するスコア要素、
スマホ版では物足りなかったユーザーに向け、ハード、ヘルといった難度高めのモードが新たに用意された。
容量はSwitch版で166MBとコンパクト。
本体ストレージを圧迫せず、しっかり楽しめてクリアの満足度も得られる作品は希少。
家庭用機版は十字キーとコントローラーで操作性が向上しているのも大きなアドバンテージ。
バーチャルパッドはやはり不便だと思っている方なら、この1点だけでも「買い」に大きく前進するはず。
2022年秋の東京ゲームショウで見かけた時に一目惚れし、配信開始を心待ちにしていたタイトル。
私はファミコン、スーパーファミコンの時代から「スウィートホーム」や「クロックタワー」といった
ドット絵で描かれたホラーの世界が大好きだった。
しかも本作を発売するのはファミコンでシリアスな世界を描いた
「ディジャブ」「シャドウゲイト」「悪魔の招待状」のケムコ。
企画・原案・監修は「428 ~封鎖された渋谷で~」のイシイジロウ氏と、これで期待しないはずがない。
と、勝手に応援団を名乗ってPRに勤しんでいると、ケムコ様から「どうぞ」とコードをいただいてしまった。
実は数日前に送っていただいていたので、少し早めにゲームを開始し、昨晩無事にクリアした。
ケムコ様によると全編の動画配信OKとネタバレにも寛容なようだが
配信開始初日に全て書いてしまうのは気がひけるので、
本作の魅力、気になった点、攻略の上のヒントなどを中心にまとめてみたい。
*以下、ネタバレは避けているがオマージュなどの小ネタについての言及あり。
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本作の最大の魅力は、1970年代に大ブームを巻き起こした
ゾンビ映画・ホラー映画へのオマージュがふんだんに盛り込まれてること。
最も強く意識しているのが1978年に公開されたジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」だろう。
全てのゾンビ映画の雛形になったと言われる世紀の傑作であり
本作の年代設定が1978年になっているのも、映画の公開年と揃えたものと思われる。
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劇中に登場する駐車場の名前が「ロメロパーキング」だったり、
思わずニヤリとする場所や台詞がたくさん出てくる。
「人体の皮を貼り付けたマスク」とはトビー・フーパーの「悪魔のいけにえ」のことであろうし
主人公が目覚めたのが事故から28日後というのも、ダニー・ボイルの「28日後」にかけている(はず)。
冒頭から宇宙の話が頻繁に出てるのは、1978年3月2日に打ち上げられたソユーズ28号を意識しているのだろうか。
ソユーズ28号の帰還は1978年3月10日。そこからしばらくしてこの物語が始まったと考えると合点がいく。
正体不明の生き物や残虐事件への恐怖と、まだ見ぬ宇宙への憧れが同居していたのが
1970年代の空気であり、本作はその空気をゲームに取り込んでいる。
登場する場所も、「ゾンビ」の名場面とされるショッピングモールを筆頭に
バーガーショップ、給油所、モーテルなど、ホラー映画では定番とされるものばかり。
ストーリーは生存者やコミュニティを求めて移動する「ウォーキングデッド」や
「アイ・アム・レジェンド」系で、まさに「どこを切ってもゾンビ愛」に溢れた作品になっているのだ。
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ジジィゲーマーにとって嬉しいのは、システム画面がすっきりまとまっていること。
持ち物、ステータス(装備)、レポート(情報の整理)、オプションのみ。
武器の育成や合体、成長の分岐といったこってり遊ばせるための仕掛けは無く
シンプルにストーリーを楽しめるように作られていて、システム画面の煩雑さを見ただけで腰が引け、
チュートリアルの途中でゲームをやめたくなってしまう私のような老ゲーマーには嬉しい。
レベルの概念はあるが目に見えて成長がわかるのはHPぐらいで、それ以外は感覚で判断するしかない。
装備は武器(近距離 or 遠距離、遠距離は小銃、マグナム、複数攻撃の3種あり)のみで防具はなし。
回復は血清の1種類のみと清々しい。
最終4人になるパーティもキャラごとの得意武器などは無く、誰に何を持たせても自由。
ただし弾を消費しない遠距離攻撃や応急処置(小回復)など、固有スキルは各キャラクターにひとつずつ用意されている。
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オートセーブが頻繁にあり、プラスどこでもセーブもあり。
移動の合間など、ちょっとした隙間に遊ぶ人のことが良く考えられている。
ストーリーにはチャプターが用意され、やり直しをしたい場合はチャプターの頭に戻ることもできる。
*チャプターを遡ると冒頭でオートセーブが発生してセーブデータが上書きされてしまう点に注意。
(例:チャプター15まで進んだ状態でチャプター13に戻ると、もう15には戻れなくなる)
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ストーリーは分岐もなく1本道(サブイベントはあり)で、
次に何をすれば良いのかもキャラクターのセリフを通して分かり易く教えてくれる。
建物にはフロアごとにマップが用意され迷うこともない。
1970年代のゾンビ映画をリアルタイムに見ていた世代が、
ファミコン時代の記憶から、当時理不尽だと感じていた部分だけを綺麗に削ぎ落として
楽しさだけを抽出したようなバランスになっていて、年々衰えを感じる私には
エンドロールを迎えるまでずっと心地良かった。
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本作の肝になっているのが戦闘システム。
敵との距離に応じて、
・弾を必要としない近距離武器(格闘系)
・ダーツや弓、投げナイフなど、遠距離攻撃が可能だが弾を必要としない武器
・種類に合った弾を必要とする銃タイプの武器
以上の3種類を戦況に応じて使いわけて戦う。
弾には「ハンドガンの銃弾」「マグナム弾」「ショットシェル」があり
銃の種類によって必要な弾が異なる。
弾は敵を攻撃するごとに1発ずつ消費し、3連の銃で攻撃すれば一度の攻撃で3発消費する。
何も考えずに序盤からどんどん強い武器を使っていると
補充が追いつかず弾切れを起こしてゲームが詰んでしまう。
そうした場合の救済方法としてチャプターからの再開が用意されているのだが
私はもともとファミコン時代からレベル上げが大好きだったので、弾数で困ることは一度も無かった。
ザコ戦では弾を使わない遠距離攻撃と固有技でチクチクとレベルを上げ、
中ボスやボスではストックしていた弾を一気に全開放して押し切る。
このセオリーを守っていれば、おそらく困ることはない。
弾は敵を倒した時にも手に入るが、何が手に入るかはランダムで決まっていないので
普段から貯めておくに越したことはない。備えあれば憂いなし、である。
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戦闘はシンボルエンカウント制で、敵の視界に入ると頭上に「!』が付きプレーヤーに向かってくる。
敵と接触した時に頭上に「!」マークのついていたゾンビが戦闘シーンに登場する。
限られた弾数と血清を無駄遣いしないためのコツは、群れから離し一体ずつ仕留めること。
他のゾンビから離れたところに誘導したり、背後から攻撃をしかけたりすれば
ほぼ1体のみの戦闘に持ち込むことができる。
1体であれば弾を消費しない遠距離攻撃だけでも十分撃破が可能で、備蓄を増やすのが容易になる。
ただし敵がドロップする弾が多くなる後半は、高性能の全体武器を使用して
一掃する方が効率が良かったりもする。
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これが理想的なシチュエーション。
戦闘時のコマンドは「遠距離攻撃」「近距離攻撃」「固有技」「回復」の4種しか選択肢がなく
通常のRPGには必ず存在する「防御」や「逃げる」が用意されてない。
戦闘スピードを2倍速にはできるが「オート」はなく、かなりシンプルな作り。
クリアまで遊んでみて決定的な不満はひとつもないが、気になる点が3つほどある。
まず、回復アイテムである血清を節約するためにキャラの固有技の応急処置で乗り切ろうと思っても
主人公を防御にして次のキャラで応急処置という戦法が取れない。これは地味に困った。
パーティの並び替えが出来れば回避できたと思うので、アップデートで実装できないだろうか。
2点目は近距離武器のデメリットが大き過ぎること。
本作は敵との位置が戦闘バランスにあまり影響しないため
遠方にいようが間近まで来られようがマグナムで吹き飛ばした方が楽に倒せてしまう。
近距離攻撃は全て、攻撃を仕掛けた側にも総HPの何%かのダメージを受ける、
いわゆる相打ちの要素を持っているため使うだけ損なのだ。
リスクを背負うほどの攻撃力でもないので、結果として銃火器でガンガン戦った方がリスクが少ない。
以上の理由で私は序盤に2回ほど使っただけで、あとは近距離攻撃を一切使わずにクリアした。
ここに関しては、コンシューマーに移植の予定があるなら手を入れていただきたいところ。
3点目は銃の切り替えが感覚的に難しいこと。
各キャラクターは近距離武器を1種、遠距離武器を2種装備できるのだが
遠距離用の武器の切り替えミスをして、意図しない武器で攻撃してしまうことが良くあった。
「ハンドガンの銃弾」は割と豊富に手に入るので問題ないのだが
「マグナム弾」や「ショットシェル」はドロップ率もそれほど高くなく無駄撃ちは控えたい。
しかし戦闘コマンドの小窓に描かれた武器は、ドットが小さいこともあり咄嗟の区別がつきにくく
これが選択ミスの原因になっている。
コマンドの背景色が全て同じなことも分かりづらさの要因になっているので
弾の色(ハンドガンはオレンジ、マグナムはイエロー、ショットシェルはグリーン)と
遠距離武器の背景色を連動させれば良いのではないかと思う。
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ゲームクリアまでの所要時間は、ザコを倒しまくってレベル上げをし、ステージの隅々まで調べて回って8時間強。
NetflixやAmazonプライムにある全5~6話構成のゾンビドラマを一気見したぐらいのボリュームとほぼ同じ。
これを長いと感じるか短いと感じるかは個人によるだろうが
課金要素や無粋な広告挿入もない、800円買い切りのRPGと考えると満足度は高い。
この歳になってくると、せっかく買ったゲームを途中やめしてしまうことが多い。
スマホゲーの大半は、そもそも終わりが用意されていない。
簡単に終わらせてくれない現代のゲームにほとほと疲れてしまったとお嘆きのゲーマーは
本作で「クリアの達成感」を味わっていただきたい。
大画面にミラーリングしたりヘッドホンを装着して遊ぶとゾンビの音声がホールで響いていたり、
音楽・効果音も空間オーディオ並みに凝っていることがわかってなお良し。
ちなみにレベルは30が上限(カンスト)で、チャプターの途中でもう到達してしまった。
レベル上げが楽しくてやり過ぎただろうか。
コンシューマーに移植された際には、レベル上限の解放や難易度を上げたハードモード、
限られた弾数で何階までいけるかにチャレンジするモードなどを用意していただけると
また一から遊びますので何卒ご検討を。
攻略する上で注意しておきたいのは、なんでもない場所で武器が手に入るということ。
本作は武器も回復薬も全て現地調達なので、先を急ぎ過ぎて「調べる」ことを怠ると
強い武器を入手できないままストーリーが進んでしまう。
ドラクエやFFではタルやツボの中にあるのはせいぜい小銭か薬草だが、
本作ではゾンビの死体から強い武器が手に入ったりするので、探索はできるだけマメにするべし。
物語を知るには必要十分なテキストと、世界を表すドット絵のアナログ感が脳内の想像力を爆発させ、
ファミコンのRPGを遊んでいた頃の感覚を呼び覚ます、ジジィゲーマーにはたまらない作品。
壁のポスターや机の上のメモ書きを読むことで、この世界で何が起きていたのかを
より細かく把握することができるので、早解きは目指さずにゆっくりゆっくり浸りながら遊んでいただきたい。
サクッとクリアできるRPGをお探しの方はぜひとも遊んでみていただきたい。
iOS/Android「ゾンビ・オブ・ザ・ドット」は現在配信中。
Nintendo Switch、PlayStation5|4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam版は6月27日(26日)より配信開始。
▼楽天モバイル受付中
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あまりネタバレは書きたくないのですが
わからない場合はそのままゲームを続けても絶対にわからないので
一度ゲームを終了してオープニングを見ることをお勧めします(笑)
このぐらいで許してください。