マイ・レストレス・ハーツ/My Restless Heart

トウキョウの東をさまよい続ける【左一白】の備忘録

平成に思いを寄せて

2019年04月30日 21時10分18秒 | つぶやき風
本当の意味で一つの時代の終わりだから、募る思いを述べます。




どういうわけか、平成元年の頃の記憶は鮮明に残っている。

平成が始まった頃、自動車教習所に通っていた。

当時はかなり混み合っていてまともには教習の予約が取れなかった。

仕方がないので、当日の教習キャンセル待ちを申し込む為に、朝3時から教習所に行き入口にある「キャンセル待ちノート」に自分の名前を書きに行った。今思えば馬鹿げていると思うが時代がそういう時代だった。

一連の仕事(?)が終わると、教習所近くの公園に行き、カップラーメンとコンビニ弁当を寒空の中で喰った。

曙色になった空を見上げ、『わぁーきれいだなぁ』と呑気なことを思っていた。

それが自分の平成の始まりだった。




4月になり社会人になった。

嫌な人、癖のある人、たくさんの出会いがあった。

もちろん良い人とも。そして好きになった人もできた。(同時に二人もw)

すでにバブル景気は終わっていたようだったが、まだまだ世間には活力があった。

自分もまた、その中で駆け巡っていたような気がする。

あの頃出会った人(あの娘たちも)は元気でやっているだろうか??




31年という歳月はあっという間だったけど、やっぱり振り返ると過去は遠い彼方。

身なりも変わった。今は痩せこけた無口で冴えないオッサン。

でも、俺はやっぱり俺なんだ。中身は昔と一緒のまま。

今でも曙色の空を見ればきれいだと本気に思う。ずっと眺めていたいと思っている。

令和になってもそうさ。




懇意にしている女性がこんな事を言ってきた。

「(某地方都市)へ引っ越します。で、近く会えませんか?」

ただの近況報告か、または別れの挨拶か。それとも・・・。




時代は変わるかもしれないけど、明日は今日の続き。

それでも永遠というものはないということは、平成が教えてくれた。

ありがとう、そしてさようなら平成。