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2020年度小学校でプログラミング教育が必修化、その題材例の紹介

2020-05-08 10:46:59 | プログラミング教育
プログラミング教育は「プログラミング言語を学ぶものでなく、プログラミング的思考(論理的思考)力を学ぶもので、思考を整理したり手順を考えたり・・・」とある小学校の校長先生の話を「学校だより」で知ったのがこの記事のキッカケです。

個人的にはプログラミングやシステム開発などIT関連の実務とマネージメントに何十年も関わった。その経験がプログラミング教育に少しでも参考になればという思いで自分なりに題材を考えてみました。

ただ、私自身が文部科学省の意図を正しく理解していないかも知れないので的外れの題材であるならばご容赦願いたい。


文部科学省のプログラミング的思考力の定義 

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。


プログラミング教育の狙い

コトバンク(出典:朝日新聞掲載「キーワード」)より引用

2020年度から実施される新しい学習指導要領に盛り込まれ、小学校で必修化される。コンピュータ・プログラムを意図通りに動かす体験を通じ、論理的な思考力を育むとともに、幼いころからプログラムの世界に触れ、ITに強い人材を育成する狙いがある。

新学習指導要領解説編総則のプログラミング教育より引用

小学校段階において学習活動としてプログラミングに取り組むねらいは,プログラミング言語を覚えたり,プログラミングの技能を習得したりといったことではなく,論理的思考力を育むとともに,プログラムの働きやよさ,情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付き,身近な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育むこと,さらに,教科等で学ぶ知識及び技能等をより確実に身に付けさせることにある。


今日、情報リテラシー(情報活用能力)は必須

もう数十年の前の話だが、「プログラマー不足」が非常に心配された時代があった。しかし、実際にはそれほど深刻な問題にはならなかった。その理由を考えるとプログラマーが不足する以上にIT技術が進歩したからだと言えよう。

ただ、当時もITを使いこなす能力、「情報リテラシー」(情報活用能力)の必要性・重要性は叫ばれていたが、今日、当時と比べて情報リテラシーの必要性・重要性は格段に増した。何故なら、
  • 情報量が膨大
  • デジタル機器だらけ
  • インターネットの利用、など
こうしたことで仕事や日常生活に欠かせない能力になったからである。

因みに、フィリピンでは小学校の1年生から「コンピュータ」という科目があり、家庭内外で普通にパソコンやスマホを使っている。東南アジア諸国と比べても日本はこの分野の教育ではかなり遅れている。


コンピュータ・システム開発手法

コンピュータ・システムを開発する上で「自分(会社)が意図する一連の活動を実現する」手法は確立されている。ビジネスで使うコンピュータ・システムを構築する際は、極めて大まかではあるが次のプロセスを踏む。なお、カッコ内は成果物です。
  1. 実現可能性調査(ニーズ・課題・工程・前提・費用対効果・予算・リスク・マンパワーを含む必要なリソースなど)
  2. 提案・承認(提案書)
  3. プロジェクトチーム編成(チームの組織とメンバーの役割)
  4. 概要設計・詳細設計(仕様書)
  5. プログラミング(プログラム)
  6. 単体・統合テスト(テストデータと結果)
  7. 教育・移行・システム運用(教育マニュアル・移行計画書など)
  8. 評価(提案内容との比較やユーザー評価)
簡単に言えば、運動会のプログラムを作る手法と同じと考えていただきたい。


プログラミング教育例:掃除を効率化して早く帰宅しよう

「コンピュータで自分が意図する一連の活動を実現する」、その例として前記の手法を応用し、コンピュータを使わないプログラミング教育を考えてみましょう。

例題として学校生活に身近な例を取りあげます。題して「掃除活動を効率化して5分早く帰宅できるようにしましょう」。

改善余地のない学校やお昼休みに掃除している学校もあるかと思いますが、ここではあくまでプログラミング教育の題材例として紹介。


「掃除を効率化して早く帰宅しよう」の実現プロセス

1.掃除を早く終えられるかどうか調べる(実現可能性調査)
  • 一般的にFeasibility Studyと言うが、誰が、どこを、何を使って、どのように、どれくらいの時間を掛けて掃除活動をしているか、その実態調査を実施し調査結果をまとめる
  • 掃除活動をプロセス毎にリストアップし2~3の課題を見つける(ほうき不足でもよい)
  • 具体的な目標設定(ここでは5分)をする
  • 最後に解決案(複数でもよい)を考える
2.クラスに提案し了解を得る(提案・承認)
3.生徒をグループ分けする(チーム編成)
  • それぞれのグループが解決案に取り組む
4.新たな掃除活動プロセス・役割分担など考える(概要・詳細設計)
  • 掃除活動(特に課題の部分)を合理的な単位に分けてより効率的な方法・障害の除去・手順などを考える
  • 個々の単位を組み合わせて最も効率的な掃除活動全体プロセス(流れ)を考える
5.新たな掃除手順や役割分担を記述する(プログラミング)
  • 新たな掃除活動の方法や手順などをまとめる
  • グループ発表の資料作りでもよい
6.新規の手順に従って掃除活動の実験をしてみる(単体・統合テスト)
  • 実際に大掛かりに試すのは難しいと思うのでグループでの実験に留める
  • なお、この時点で問題があれば代替策を含めて解決策を考え直す
7.周知徹底し新たな掃除活動を開始する(教育・移行・システム運用)
  • それぞれのグループに発表してもらう
  • クラス全員で新たな掃除活動を始める
8.どのくらい早く帰宅できるようになったか確認する(評価)


プログラミング的(論理的)思考が最も必要なプロセス

プログラミング的思考が最も必要なプロセスは、1番の「調査」と4番の「新たな掃除活動プロセスを考える」である(ただ、この題材ではプログラミング部分の「新たな掃除手順や役割分担を記述する」もかなり必要となる)。

意外と思うかも知れませんが、5番のプログラミングはコンピュータ言語を使って実際にプログラを書く仕事。具体的には詳細設計書の内容をコンピュータが理解できる言葉に翻訳する作業です。プログラミング言語のスキルは不可欠だがプログラミング的思考力はあまり必要としません。

完成したコンピュータ・システムの良し悪しは詳細設計で決まります。又、その詳細設計の良し悪しは個人的能力や調査次第です。余談ですが、コンピュータ・システムに携わっている人を報酬の多い順にリストすると、
  • プロジェクト・マネージャー
  • システム・アナリスト
  • プログラマー
  • オペレーター
プログラミング的思考をより必要とされる仕事ほど収入が多いと言えます。


おわりに

正直、小学校におけるプログラミング教育にマッチしている題材・内容かどうか分かりません。ただ、これから先、情報リテラシーの必要性と重要性が増すにつれて、情報活用能力の高い人とそうでない人に大きな格差が生じることになるでしょう。

「ITに強い人材を育成する」狙いはほんの小さなこと。より大切なのは一人一人の情報リテラシーを向上し格差を少なくすることと考えます。その意味でプログラミング教育に大いに期待しています。頑張って下さい!

モンサンミッシェル・ロワール・パリ8日間、自由時間の有効活用

2020-05-07 11:03:55 | JTB企画旅行
自由時間の過ごし方次第でツアーは何倍も楽しくなる。そのためには、ガイドブックやネット検索で情報を入手しなければならない。私も結構時間を掛けてそうする。ところが収集した情報と現実にはギャップがある。そこで頼りになるのが体験談やアドバイス
それではフランス旅行と60以上のフランス旅行記事を書いた経験をベースにルックJTB企画の2020年度ヨーロッパ「満足が見える旅へ」のツアーの1つ、「印象派画家たちが愛した美しい風景をめぐる」と題した「憧れのモンサンミッシェル・ロワール古城とパリ8日間」コースの自由時間の使い方などを紹介します。


この記事で得られる内容
  • 自由行動時間の使い方
  • おすすめの夜の観光スポット
  • 観光日程内容に関するコメント・補足
  • ホテル選びに関するアドバイス
  • この旅をおすすめする方・おすすめしない方(記事の最後)
などを旅行日程に沿って提供しますので参考にしてください。
 

「憧れのモンサンミッシェル・ロワール古城とパリ8日間」の企画概要

  • 往復直行便利用
  • 33万円~43万円(出発日で異なる)
  • 6泊8日
  • 旅行期間:2020年4月1日~2020年10月31日
  • パリ近郊観光地へはバス利用
  • ジヴェルニーのモネの家、ルーアン市内(ノートルダム大聖堂)、モンサンミシェル、ロワール古城、シャルトル大聖堂、パリ市内(ルーブル美術館)、ヴェルサイユ宮殿の観光


この企画の凄いところ 

アクセスの便の悪い観光地の周遊が可能なことこと。
  • パリ→ジヴェルニー→ルーアン→モンサンミシェルのルートは列車を使って1日で観光巡りをするのは不可能
  • モンサンミシェル→ロワール渓谷→シャルトルのルートも列車を使って1日で観光巡りをするのは不可能
現地オプショナルツアーをいくら探してもこのような周遊の旅はない(ルーアン観光ですら一般向けのツアーはない)。このケースでは4つの異なる現地オプショナルツアーを利用することになる。
  • ジヴェルニー半日観光
  • モンサンミシェル日帰り観光
  • ロワール渓谷日帰り観光
  • シャルトル半日観光
ただ、旅慣れた方なら、ロワール渓谷~モンサンミシェル周遊は列車を使った1泊2日の旅こちら)が可能。 

これらの観光地への
  • 現地オプショナルツアーを考えている方
  • 個人旅行を考えている方
JTBの「現地集合パッケージ」を利用すれば現地から参加できるので検討する価値は十分ある。また、現地集合&現地解散でヨーロッパ12か国をバス周遊できるJTBの新商品がある。観光ルートによってはこれも検討に値する。
 


JTBヨーロッパの「満足が見える旅へ」のパンフレット

 
2020年度ヨーロッパ「満足が見える旅へ」のパンフレットのP33に掲載(旅行代理店で入手可能)。Web上でも紹介。


 
旅行日程(GE1P8-YB1) 概要

  • 1日目:パリ市内宿泊
  • 2日目:ジヴェルニーのモネの家見学、ルーアン旧市街(ノートルダム大聖堂など)観光
  • 3日目:モンサンミッシェル観光
  • 4日目:ロワール古城見学、シャルトル大聖堂観光
  • 5日目:ルーブル美術館などパリ市内観光、ヴェルサイユ宮殿観光
  • 6日目:自由行動 
  • 7日目:午前ホテル出発
この企画は「 パリから世界遺産を訪ねて7日間」のコースと比べて2日目の日程以外はほとんど変わりません。
なお、ジヴェルニー・ルーアン観光についてはご参考までにこちらの記事をご覧ください。 
 

おすすめ・コメント・補足・アドバイスなど

1日目

(シャンゼリゼ通りと凱旋門)


  • パリ市内ホテル到着時刻は重要ポイント
  • エールフランス航空なので16:10着
  • 午後7時前にチェックイン可能。夜はシャンゼリゼ通り凱旋門見学がおすすめ
  • 凱旋門の展望台(約50m)から一望するライトアップされたパリ夜景観賞は忘れがたき思い出の1ページ間違いなし
  • この夜のチャンスを逃せば5日目又は6日目の夜になるが、その時は別の夜景観賞やショッピングが控えている

2日目

(モネの名作「睡蓮」のモデルとなった実際の風景)



  • ジヴェルニーの玄関口、ヴェルノンからセーヌ川を渡り終える直前に左手前方にモネが描いた古い水車小屋が見える。見落とさないように。あと10分でジヴェルニー到着
  • ノートルダム(ルーアン)大聖堂の向かいのインフォメーションセンター2階にモネが大聖堂を描いたとされるアトリエがあるのでチェック
  • モンサンミシェル泊なので「幻想的な夕景または夜景」を楽しめるが、ライトアップされていないので過剰な期待はしないこと。なお、ライトアップ期間は11月~3月のハズ
  • モンサンミシェル島内のホテルを選べば、夜でも観光客で賑わう参道沿いの観光ができる
  • モンサンミシェル島の対岸のホテルを選ぶと周辺には何もない。ホテルで過ごすのはもったいない。モンサンミシェル夜景観賞におすすめのベストスポットはホテルからすぐのダム。早起きしてダムの周辺を散策するのもよい。 
(ジャンヌダルクが処刑されたルーアンの旧市場にあるジャンヌダルク教会)




3日目

(Barrage du Mont Saint Michel ダムより撮影)


  • モンサンミシェル修道院観光は昼食も含めると4時間弱。ゆっくり観光できますね
  • 修道院見学後はモンサンミシェル島の外壁を歩いて眼下に広がるサン・マロ湾の干潟を見ながら王の門まで戻るルートがおすすめ
  • トゥール市内のホテル宿泊はキリアド ホテル トゥール サントルがいいかな?旧市街まで1.5kmあるがホテルからは直線なので行き方は簡単
  • 地元の方や観光客で賑わう夜のプリュムロ―広場で憩いの時間を過ごしましょう。夏の時期なら夜9時頃まで明るい。
  • その前にちょっと歩いてロワール川や市のランドマークである大きなサン・ガティアン大聖堂外観見学がおすすめ 
(プリュムロ―広場:午後8時) 




4日目

  • シュノンソー城に展示されている当時のベッドのサイに驚く。当時のフランス女性の身長は150cm位だったそうだ
  • 時間があればシャルトル大聖堂の近くの観光案内所が入っている16世紀に建てられた木骨組みの「鮭の家」もお忘れなく
(GoogleMapより:シャルトル大聖堂の近くの観光案内所) 




5日目

  • ヴェルサイユ宮殿観光は2時間ほどなので大小のトリアノン宮殿の見学は入っていないハズ
  • 夜はトロカデロ広場からのエッフェル塔の夜景鑑賞がおすすめ。それに日没後から毎時5分間だけのシャンパンフラッシュは必見

 

6日目

(サント・シャペル)



  • 終日自由行動なのでセーヌ川沿いの散策やショッピングがおすすめ
  • 朝食後はオペラ座近くの“パッサージュ”と呼ばれるアーケード商店街は隠れた人気スポット。お茶を楽しみながら古き良きパリの雰囲気を味わいましょう
  • 次のおすすめはシテ島のパリ最古のステンドグラスが必見のサント・シャペル、マリー・アントワネットが投獄されたコンシェルジュリー、そして修復中のノートルダム大聖堂など
  • 昼食を含めて5時間あれば最後のひと時を満喫できる
  • その後はショッピング。オペラ座近くのドーム型ステンドグラスの天井が美しいプランタンギャラリー・ラファイエット百貨店で高級品を買うのもいいが、
  • ばらまき土産をスーパーで買えばコスパは最高(スーパーで買えるお土産こちら
  • なお、ショッピングは前日に済ませることがおすすめ。足りなければ翌日時間を取れる
自由行動時の観光予定を考えるのにパリ観光モデルコースが参考になります。
 


宿泊ホテルについて 

  • 立地と危険度を考慮して選びましょう!
  • パリ郊外に3泊するが、おすすめホテルはルネッサンスホテル パリ ラ・デファンス。パリ中心地に一番近い。比較的安全なエリア。ホテルから最寄り駅(la Defense)迄1kmほどだが駅から凱旋門までは電車で3分。
 

おすすめする方・おすすめしない方 

この旅行企画に向いている方
  • 安全・安心重視派
  • 英語もフランス語も理解できない
  • 海外旅行は初めてなので個人旅行は不安
  • 時刻表や料金の確認・切符の手配は面倒
 
この旅行企画に向いていない方
  • 旅行代金は少しでも安い方が良い
  • 好みの観光スポットをじっくりと見学したい
  • 時間厳守できない旅行者にはイライラする
  • 初めての方でパリ市内観光重視派(この企画ではパリ市内観光は1日、Top10の名所巡りだけでも最低2日要)
なお、共通して言えることは、
  • 年齢は問わないが少々の体力が必須
  • 観光地を見学するだけで少なくても1日5,000歩くらいは歩く
  • 2日目~4日目のバス移動時間はおよそ4~5時間
 
 
おわりに

添乗員が同行されるので解からないことは訪ねてくださいね。5日目は終日自由行動なので移動にはタクシーかメトロを利用しなければならない。夜の地下鉄車内は特に狙われやすいので一人の方はくれぐれも注意して下さい。
それでは「憧れのモンサンミッシェル・ロワール古城とパリ8日間」の旅を満喫して下さい!
いかがでしたか?少しでもお役に立てたならうれしい限りです。

南仏からロワール・モンサンミッシェルへ、自由時間の有効活用

2020-05-03 19:31:30 | JTB企画旅行
自由時間の使い方次第でツアーは何倍も楽しくなる。そのためには、ガイドブックやネット検索で情報を入手しなければならない。ところが収集した情報と現実にはギャップがある。そこで役立つのが体験談やアドバイス
それではフランス旅行と60以上のフランス旅行記事を書いた経験をベースにルックJTBが企画している2020年度ヨーロッパ「満足が見える旅へ」のツアーの1つ、「南仏からロワール古城・モンサンミッシェルへ!」と題した「フランス満喫8日間」コースの自由時間の上手な使い方などを紹介します。 


この記事で得られる内容

  • おすすめの夜の観光スポット
  • 観光日程内容に関するコメント・補足
  • ホテル選びに関するアドバイス
  • この旅をおすすめする方・おすすめしない方(記事の最後)
などを旅行日程に沿って提供しますので参考にしてください。
 

「南仏からロワール古城・モンサンミッシェルへ!」企画概要

  • 復路直行便利用
  • 35万円~55万円(出発日で異なる)
  • 6泊8日
  • 旅行期間:2020年4月1日~2020年10月31日
  • アヴィニョンからパリへはTGV利用
  • 上記以外ではバス利用
  • 鷹の巣村エズ、モナコ大聖堂、ニース(シャガール美術館等)、アヴィニョン、ポン・デュ・ガール水道橋、ヴェルサイユ宮殿、ロワール古城、モンサンミッシェル、パリ市内(ルーブル美術館)の観光


この企画の凄いところ

アクセスの便の悪い観光地の周遊が可能なこと。 

① エズ村とポン・デュ・ガール水道橋の見学には路線バスで行くか現地オプショナルツアーを利用するしかない
  • 路線バスならエズ村は半日、ポン・デュ・ガールは最悪終日かかる
② パリ→ヴェルサイユ宮殿→ロワール渓谷→モンサンミシェル→パリのルートを列車を使って効率的に移動するのは不可能
③ このルートでは現地オプショナルツアーをいくら探してもない。ただ、次の3つの異なる現地オプショナルツアーを利用すれば可能
  • ヴェルサイユ宮殿観光(移動時間を含めると少なくても半日かかる)
  • モンサンミシェル日帰り観光
  • ロワール渓谷日帰り観光
但し、旅慣れた方なら、ロワール渓谷~モンサンミシェル周遊は列車を使って1泊2日の旅(こちら)が可能
これらの観光地への
  • 現地オプショナルツアーを考えている方
  • 個人旅行を考えている方
JTBの「現地集合パッケージ」を利用すれば現地から参加できるので検討する価値は十分ある。

なお、現地集合&現地解散でヨーロッパ12か国をバス周遊できる「欧州旅革命 ヨーロッパ発着の新しい旅、MyBusランドクルーズ」(南仏を例に紹介)というJTBの旅行商品がある。これも検討に値する。 




JTBヨーロッパの「満足が見える旅へ」のパンフレット 

2020年度ヨーロッパ「満足が見える旅へ」のパンフレットのP39に掲載(旅行代理店で入手可能)。旅行期間が少し異なりますがWeb上でも紹介。

  
旅行日程(GE1B8-YC1) 概要

  • 1日目:ニース・エアポートホテル宿泊
  • 2日目:エズ村散策、モナコ大聖堂見学、ニース観光(シャガール美術館など)
  • 3日目:アヴィニョン法王庁、ポン・デュ・ガール水道橋見学
  • 4日目:ヴェルサイユ宮殿、ロワール古城見学
  • 5日目:モンサンミッシェル観光
  • 6日目:パリ市内観光(ルーブル美術館など) 
  • 7日目:午前ホテル出発
 この企画は「憧れのモンサンミッシェル・ロワール古城とパリ8日間」のコースと比べて4日目以降の日程はあまり変わりません。
 

おすすめ・コメント・補足・アドバイスなど

1日目
  • コート・ダジュール空港に到着してホテルにチェックインするのは午後8時頃だろう。電車でニース市内まで5分で行けるのでアルベール1世庭園・プロムナード・デ・ザングレを散策しながら旧市街の夜を楽しむ

2日目

(ホテルChâteau Ezaテラスからの展望)



(エズ熱帯植物園からの展望:中央はChâteau Ezaの白いテラス)



  • エズ村散策とあるので自由行動かも?可能ならば断崖絶壁に立つ5つ星ホテル(Château Eza)のテラスから紺碧の地中海を一望するティータイムがおすすめ。費用は10€で充分
  • 大公宮殿前で毎日11時55分から行われる衛兵交代式が見られるかも?
  • アヴィニョン郊外の宿泊になるので夜の観光は難しい。出かけるならタクシー相乗りで絶好の展望スポットのロシェ・デ・ドン公園、法王庁広場、メリーゴーランドがある時計台広場の夜の散策がおすすめ

3日目

(ポン・デュ・ガール水道橋)


  • 絶好の撮影スポットはガール川河原からの水道橋
  • この夜のパリ観光は難しい

4日目

  • シュノンソー城に展示されている当時のベッドのサイに驚く。当時のフランス女性の身長は150cm位だったそうだ
  • トゥール市内のホテル宿泊はキリアド ホテル トゥール サントルがいいかな?旧市街まで1.5kmあるがホテルからは直線なので行き方は簡単
  • 地元の方や観光客で賑わう夜のプリュムロ―広場で憩いの時間を過ごしましょう。夏の時期なら夜9時頃まで明るい。
  • その前にちょっと歩いてロワール川や市のランドマークである大きなサン・ガティアン大聖堂外観見学がおすすめ 
(プリュムロ―広場:午後8時) 




5日目
  • 修道院見学後はモンサンミシェル島の外壁を歩いて眼下に広がるサン・マロ湾の干潟を見ながら王の門まで戻るルートがおすすめ
  • モンサンミシェル泊なので「幻想的な夕景または夜景」を楽しめるが、ライトアップされていないので過剰な期待はしないこと。なお、ライトアップ期間は11月~3月のハズ
  • モンサンミシェル島内のホテルを選べば、夜でも観光客で賑わう参道沿いの観光ができる
  • モンサンミシェル島対岸のホテルを選ぶと周辺には何もない。ホテルで過ごすのはもったいない。モンサンミシェル夜景観賞におすすめのベストスポットはホテルからすぐのダム。早起きしてダムの周辺を散策するのもよい。 

6日目
  • 夕食後はトロカデロ広場からのエッフェル塔の夜景鑑賞がおすすめ。特に日没後から毎時5分間だけのシャンパンフラッシュは必見
  • もう1つは夜のシャンゼリゼ通りの散策と凱旋門頂上からの夜景観賞もオプション。どちらかを選択するしかないでしょう。もちろん凱旋門頂上からシャンパンフラッシュの観賞は可能 

  
宿泊ホテルについて 

  • 立地条件と危険度を考慮して選びましょう!
  • パリ市内1泊だがおすすめホテルはメルキュール・パリ・ガール・ド・リヨン。パリ中心地に一番近い。比較的安全なエリア。凱旋門へのアクセスには便利。ただ、ムーラン・ルージュで本場のショーを楽しみたい方はメルキュール・パリ・モンマルトル(危険エリアに立地)が近くてよい 
(ネクタイは着用したほうが良い)

 
おすすめする方・おすすめしない方 

この旅行企画に向いている方
  • 安全・安心重視派
  • 英語もフランス語も理解できない
  • 海外旅行は初めてなので個人旅行は不安
  • 時刻表や料金の確認・切符の手配は面倒 

この旅行企画に向いていない方
  • 旅行代金は少しでも安い方が良い
  • 好みの観光スポットをじっくりと見学したい
  • 時間厳守できない旅行者にはイライラする
  • 初めての方でパリ市内観光重視派(この企画ではパリ市内観光は半日日、パリ市内名所巡りには最低2日要)

なお、共通して言えることは、
  • 年齢は問わないが少々の体力が必須
  • 観光地を見学するだけで少なくても1日5,000歩くらいは歩く
  • 2、4~6日目のバス移動時間はおよそ4~5時間


おわりに 

添乗員が同行されるので解からないことは訪ねてくださいね。お気づきかと思うが日中の自由行動時間がない。つまり、お土産を買う時間は作れないので観光地で買うことが必要になる。
ただ、観光最終日の6日目の夜にシャンゼリゼ通りのMONOPRIX ELYSEESなら深夜近くまで営業しているので買える。
ホテルの戻るのはタクシーか電車になるが、夜の地下鉄車内は特に狙われやすいので一人の方はくれぐれも注意して下さい。
それでは「南仏からロワール古城・モンサンミッシェルへ!」の旅を満喫して下さい!
いかがでしたか?少しでもお役に立てたならうれしい限りです。