三密
密教において、衆生(しゅじょう)の行いが
本質的には仏のはたらきと同一であるとの理念基づき、
身(しん)口(く)意(い)の三業(さんごう)を
〈身密〉(口(語)密)〈意(心)密〉の三密とする。
(『岩波 仏教辞典』「三密」)
人生には三つのサカがあります。
上り坂。
下り坂。
まさか。
まっさかさまに落ちて、ゲラゲラゲラ。
社会は三つのミツによって動いています。
密会。
密約。
密偵。
秘密、秘密、秘密、秘密、おんぶに抱っこちゃん。
青年には三つのカンが不可避になります。
痴漢。
楽観。
酒の燗。
嫁御持たせにゃ、働かん。
貧富の差から三つのビキが始まります。
万引き。
天引き。
首切り。
ぶう、ふう、うう。三ビキの悲鳴。
新しい生活には三つのポンが必要になります。
クーポン。
にこぽん。
がらがらぽん。
今夜も泊まるよ、あの橋の下。
ポンポンポン、ポンポンポン。
(終)