西国三十三所は長谷寺を開山した
徳道上人が開創。
(とくどうしょうにん)
和歌山・奈良・滋賀
大阪・京都・兵庫・岐阜に点在する
33か所の観音信仰の霊場です。
◇ 西国三十三所のはじまり ◇
徳道上人が
病のため仮死状態になったときに
夢の中で閻魔王から
おまえはまだ死ぬことを許さん。
世の中には、
悩み苦しむ人々がたくさんおる。
その人々を救うために
三十三ヶ所の観音霊場をつくり
人々に巡礼をすすめなさい。
と伝えられて、
三十三の宝印を授かりました。
徳道上人は
三十三の宝印にしたがって
三十三の霊場を設けますが、
世の人々の信用をえられず
巡礼は発展しませんでした。
徳道上人は
巡礼の機が熟すのを待つため、
その宝印を中山寺(第24番札所)
の石櫃に納めました。
それから270年後、
花山法皇が
那智山で参籠しているとき、
熊野権現より
『 三十三所の観音霊場を再興するように 』
との託宣を受けました。
花山法皇は
仏眼上人の案内によって
中山寺に納められた宝印を探しだし、
観音霊場を巡拝、再興しました。
これが今日まで脈々と続いている
西国三十三所観音霊場です。
伝記というものは、謎が多いです(笑)
徳道上人が宝印を授かって
西国三十三所巡礼が
はじまるまでに270年!(驚)
どんなに良いものでも
「タイミング」というものがあって
「機が熟す時」が必ずくる。
あらためて「そうだよなぁ」と思いました。
昔からあるモノ、コト、ヒトが
あることがきっかけて
爆発的に人気が出て
世間の見方がぐるりと変わることが
ほんとよくありますもんね。