答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

「ツタワルドボクオンライン全国大会2020〜伝える、伝わる、変人土木技術者の未来」に参加したこと

2020年10月04日 | オヤジの情報発信修業

 

「ツタワルドボクオンライン全国大会2020」に参加。

 

いや待てよ。

この場合、ツタワルドボクとオンラインを区切らずに書くと、知らない人はひと息で読んでしまうのではないか?

などという余計な疑念がわき起こる。

「ツタワルドボクオンライン」。

これではなんのことかよくわからない。

「ツタワルド」+「ボクオンライン」

そんなふうに読まれても困る。

「ツタワル」+「ドボクオンライン」

そこはかとなく雰囲気はただよっているが、そう読まれてもまた困る。

うーん。

腕組みをしてしばし考える。

おもむろに、主催者のホームページをのぞいて確認してみた。

「ツタワルドボクオンライン全国大会2020」

主催者がそう言っているのだもの、ま、いいか。

ということで採用。

元へ戻る。

 

「ツタワルドボクオンライン全国大会2020」に参加。

つまり、オンラインで開催された一般社団法人ツタワルドボクの2020年全国大会に参加した。

桃知さんの「中小建設業は自ら情報を発信しなければならない」という呼びかけを、自分自身に向けられたメッセージだと「勘違い」したのが2008年。

あれから12年。

なぜだかその「勘違い」は、すこぶる強力な「勘違い」で、自らで受けとめそれを実践することにとどめておけばよいものを、「伝えなければならないのだオレは」と、これまた強烈に「勘違い」をしてしまい、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、日本全国津々浦々、場所も時も選ばずに、「現場人による現場からの情報発信」を説いてきた。

そんなわたしだもの。

「ツタワルドボク」の存在を知らなかったはずはない。

しかし、これまで接点を持つことはなかった。

理由は、ない。

それが今回参加しようと思った。

理由は、ある。

10年の歳月は長い。

自らが「勘違い」をして自らに与えた役割が、これからも同じである必要はない。

十年一日のごとく、「情報を発信せよ」と唱えてきたが(そこには当然具体的な処方箋の提示はあったにせよ)、それが「今という時代」にそぐうものであるかどうか、という自身に対しての問いかけは、常になされつづけなければならない。アップデートすることなしにつづけるのがよかろうはずはない。思いきってリライトすることも必要だろう。

しかし・・

わかっちゃいるけど・・・

自分自身に対して限界を感じたことは、これまでも一度や二度ではないけれど、これまでにないほど、大きくそれを感じていた今日このごろなのである。

そんなときは・・・

そう、外の力だ。

しかも、自分にとっては未知の人たちへと、つながりを広げていくにかぎる。

そう、「広くて薄い紐帯」だ。

それが理由だ。

 

******

つまり、この「広くて薄い紐帯」の特徴は、クラスターを基底にしながらも、そのクラスターを越え、ノード(個)が自らをハブ的に機能させ、自らのネットワークを広げていくことにある。

ここでは、ノード(個)はクラスターを基にしながらも、自らのハブ的能力を問われることになるだろう(このハブ的能力のことを私は「適応度」-環境変化適応能力-だと考えている)。

このような関係性から「広くて薄い紐帯」とは、スケールフリー・ネットワークとランダム・ネットワークのハイブリッドとして捉えることもできよう。

『ももちどっとこむ 店主戯言』2004.11.25より)

******

ここにおいて、「クラスター」とは「 集団、群れ」であり、「スケールフリー・ネットワーク」とは「一部のノードが膨大なリンクを持つ一方で、ほとんどはごくわずかなノードとしか繋がっていないようなネットワーク構造」であり、また、「ランダム・ネットワーク」とは、「ノードとノードの間のリンクが志向性もなく、規則性もなく、ランダムに張られているネットワーク」のことである。

わたしがこの「広くて薄い紐帯」を意識し、努めてこの身を置くようにしはじめたのは、例の「勘違い」の所産だ。

おかげさまで、そこからどれほどの恩恵を受けたか、はかりしれないものがある。そして、わたしもまた、相互リンクのなかでいくばくかの役割と影響を与えたことがある(たぶん)。

もちろん、それは必ずしもあるグループや集団に限られるものではない。そして、「ここからここまでだからね」とか「誰かはそうで誰かはちがうからね」とかいうものでもない。どこからどこまでが「帯」であるかは判別できないし、そのようなことを明らかにする必要もないものだろう。それが「広くて薄い紐帯」のよいところだ。

 

さて、端緒についたこのつながりがどのようになっていくか。

先のことはわからない。

ただ、片山会長がその講演の最後に言ったように、

「ツタワルドボクがプラットフォームになって全国の変人たちが、共に学び、共に刺激し合い、悩みを共有し、呼応した変人たちがつきぬけてゆく」

のだとしたら、そこにこの「辺境の土木変人(土木偉人じゃないよ、土木変人)62歳と9ヶ月」が参加する理由は大いにある。

 

ということで、

どうかよろしくお願いします、

なのだ。

 

 

 

 

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