ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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革包丁の撮影、映え方を考えてみた

2018-06-20 14:25:33 | 刃物

よく研がれた革包丁って、光沢もあり、いかにも切れそうで、かっこいいですよね。
インスタでレザークラフトや革小物と検索すると、必ず革包丁が写った写真が出てきます。
時には作品に添えてみたり、時には刃物だけだったり、アクセントに加えているもの、どっちがメインだかわからないものなど様々です。
でも金属光沢って、撮影するの難しいですよね。
わたしもいつも試行錯誤です。
そのおかげでいろいろ機材が増えてしまったり・・・

まだまだ撮影が下手くそな私ですが、私なりにいろいろやってみました。
もし、参考になればうれしいですし、コメントやアドバイス、批判や経験談、なんでもコメントくれたら嬉しいです。

では行ってみましょう。


まず機材ですが、ニコン D 750、フルサイズ一眼レフに、通称タムキューと言われるタムロン90 mm マクロレンズで撮影しています。
絞りは F 4固定です。
ISOはオートです。

最初はストロボなしの蛍光灯下の写真からです。

暗い写真ですが、刃先の光沢感はなんとなく出ています。
刃先は光沢を出すためにピカールで磨いてます。
ISO感度を上げれば、もっと良い写真になると思いますが、いかんぜん、2本の蛍光灯が写り込んでいます。


撮影環境はこのような感じです。
いつもクリッカー裁断機の作業台を使っています。


次に内蔵ストロボを使ってみます。


これですね。
明るくなりました。
ただ完全に刃先がストロボを反射してしまっています。
その反射が蛍光灯の写り込みを消しています。

それと、手前付近見てください。
これはレンズフードの影なのです。

以前はAPS-C機のニコンD5600というカメラを使っていました。
その時は気にならなかったのですが、フルサイズ機に機種変更して、画角が広くなったことで、近接撮影では内蔵フラッシュでは、ケラレと呼ばれる、レンズフードの影が映ってしまうのです。

カメラの内蔵フラッシュは高さがないので、このような現象が起こります。


ケラレをなくすためにスピードライトを装着しました。
Amazon で購入した、中国製の安いやつです。
3000円台だったと思います。
TTL 測光もないので、マニュアル発光で使っています。

しかしもともと近接撮影なので強い光は必要ありません。
発光する高さだけが欲しかったので、光量は1/128に絞って使用しています。

内蔵フラッシュをマスターにすれば、その光を受けてワイヤレス発光もできますので、安い割には使い勝手が良いです。


ケラレは無くなりました。
ただ、刃先が光ってるのは同じです。


スピードライトにディフューザーと呼ばれる、光を和らげる膜のようなものを装着しました。
これもアマゾンで数百円で買えるような安物です。


光が柔らかくなり、少しですが刃先が映るようになってきました。


ダイソーで買ったスケッチブック2冊を組み合わせてレフ板代わりにします。


色々な方向からストロボの間接光があたるようになり、だいぶ光が柔らかくなります。
全体も明るくなり、黒く見えていた刃先以外の部分が、シルバーっぽく見えるようになってきました。


またまた Amazon で買った、中国製の安いLedライトとスタンドです。
ACアダプターも買ってます。
二脚揃えると1万円近くかかるかもしれません。
中国製で心配でしたが、今のところ安定して使えています。


いろいろな間接光が当たり、光も柔らかくなり、かなり刃先の質感が映り込むようになってきました。
この写真以降、露出補正を2段ほど行っています。


蛍光灯の光である環境光を遮断し、完全に撮影用のライティングだけで撮影しました。
ダイソーで買った画用紙です。


やっぱり今までで一番刃先の質感が出るようになりました。
光の角度を工夫すればもっと良い写真が撮れそうです。


色々買ってみて、色々やってみて思ったことは、やっぱりカメラやレンズもありますが、それよりもライティング、これが一番重要だと痛感しました。
まだまだ未熟ですがこれからももっともっと腕を磨いて行きたいと思います。
ブツ撮り面白いです。

あ、ちなみにこの包丁、信義です。

有限会社伊東金属製作所
03-3886-6271

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