先日の仕事中の話なのだが…。
今年『28歳』になる入社10年目のK君と、
今年『47歳』になる店主が機内で手荷物を積んでいる作業の合間のこと。
普段から口数の少ないK君がおもむろに口を開いた。
K〉明日、『税務署』に行くんですよ~
〉ん? 『税務署?』
何だぁ~? 【年末調整】し忘れたのか?
K〉いや、そうじゃないんです
去年、【家】を買ったンで 『住宅減税』の手続きに行くんですよ~
〉ナ… ナヌ? いっ…家を買っただぁ~!?〓
それからの店主はK君に質問責めである
『ナンボ〓した?』『毎月幾ら払ってる?』『部屋数は?』等々…
【アンタは親戚のオッサンか!?】って位 聞き倒してた店主。
それに対し、ニコニコしながら答えるK君。嬉しそうである
未だ、しがない『借家住まい』の身としては…
話を聞くうち【羨まし~っ(≧ε≦)】って気持ちと同時に、【コイツ すげぇなぁ~!?(°□°;)】と思った次第でして…。(^。^;)
ンで…。
この話から思い出した事を書いてみようと思った店主。
まぁ ご用とお急ぎのない皆さまは ヒマ潰しにお付き合い下さいまし。
★
まだ、30歳になるか、ならないかって頃
実は店主も真剣に『家を買おうか?』と検討した時期がある。
当時はバブルも弾けた後で 不動産の価格は下落傾向ではあったのだが、まだまだ 今から比べると高値安定の時代。
30歳前の『若い』店主が購入を決断するには 余りにも【高すぎる買い物】で、いろいろ考えた挙句 諦めたのであった。
いや、『諦めざるを得ないのであった』と言うのが正解か…。
店主が買おうと考えていたのは 一軒家ではなく マンションなのだが…
京成線の特急が『止まらない』駅から歩いて20分超。
山を切り開いて造成した場所に立つ低層タイプの33LDKマンションが 一番安い価格で【2480万円】それも『半地下』にある一階の価格なのである
そんなマンションですら、その価格なのであるから…
『建売り一軒家の価格』なんぞ、それこそ『ベラボー』な価格なのは皆さまも容易に想像がつく事であろう。
当時の成田は今ほどマンション物件も豊富では無かったので 余計であった。
そんな店主が それでも『家を買おうか?』と検討したのは…
今のK君と同じ様に【結婚して、子供が出来た】事が最大の理由であった。
別れた前妻が『自分たちの家』に対する憧れもあり、それが後押しとなった面もある。
★★
店主自身は元々、持ち家にはあまり『拘り』がない。
バブル期前後の頃にサイズの割りに『バカ高い』家を購入し、これまた今から想像出来ない程の『バカ高い』金利で借りてヒイヒイ言ってる人々をずいぶんと見てきたので…
『金利の支払い額』や『固定資産税』『維持・修繕に諸々かかる費用』を考えると…
【賃貸で充分ではないか!?】と若い頃から思っていた。(¬з¬)
店主の親父は…
金も無いのに『かなりムリして』家を建てたクチなのだが
共働きとなった親父とお袋が『些細な事から』よくケンカをする姿を見て、幼心に【家なんていらねぇ~(`ヘ´)】
と 思いながら育った事も少なからずあったのだと思う。〓
★★★
また当時は…
【バブル崩壊後の不動産低迷の状態を何とかしよう】という政府の方針もあって、いろいろな金融政策も打ち出された時期でもあった。
今でもあるのかどうかは知らないが…
【スキップ金利】というのをご存じだろうか?
これは支払い開始からの数年間、ローン金利を『ウンと低く押さえた』状態でローンを支払い、数年後に『通常の金利による』支払いを開始する制度の事である。
コレが曲者で、当初数年間は『月々3~4万』程度の支払いで済むが その後は通常の金利に戻るため 月々【7~8万】に支払いが跳ね上がるのだ
冷静に考えれば そんな無謀な買い方など出来ないのが普通。
だが、セールスマンの殺し文句がこれまた『傑作』で…
【旦那さん 所得と言うものは年齢と共に上がってゆくモノですよ
価格も『今が底』ですし、今買っておけば この数年間で貯金も出来ますし、上がった所得で支払いも問題なく出来ると思いますが…。
『今が買い時』ですよ】
今の時代…
こんなセールストークを使おうモノなら セールスマンは『袋叩き』に遭うこと請け合いだ
だが、弾けたとは言え まだバブルの『余熱』もあり、少し価格が下がった事やこうした金融政策により
【自分にも家が買える】と飛び付いた人々も少なからず居たのである!?。
若い頃の店主も…
家庭が出来、子供が生まれ、更にこんな『甘い囁き』を聞かされて 心は【ぐゎんぐゎん】と揺れ動いたのは事実である。
だが実際、冷静に現実を見据えた時…
給料は『上がる』どころか 下がる傾向も出始めていたし、『頭金もない』高額な買い物は【親父と同じ事をしている】との嫌悪感みたいなモノもあって
最終的に『買わない決断』をしたのであった…。
★★★★
その後、【今が買い時ですよ】とセールスマンが謳っていたそのマンションは…
買った人が『数年後』ローンを返済出来ず、【空き家】になったり
売れない部屋を『家具・家電付き』で500万円以上もディスカウントしている状況を見たり聞いたりするにつけ
【あの時、買わなくて良かったなぁ~】
と つくづく思ったモノであった…。|( ̄3 ̄)|
K君は 決して『高くはない』(失礼!?)給料で頭金を貯め…
親御さんの援助を受ける事もなく…
でも 奥さんと子供を守る『自分の城』が欲しくて決断したのであろう。
いつもニコニコしながら仕事に励んでいるK君の姿を身近で見ている店主は
【こういうヤツこそ、家を買う『資格』と『勇気』があるんだなぁ…。】
と、若い頃のだらしない思い出を重ねながら
『しみじみと』感じた店主なのでありました…。
K君 頑張れよ~
( ~っ~)/
今年『28歳』になる入社10年目のK君と、
今年『47歳』になる店主が機内で手荷物を積んでいる作業の合間のこと。
普段から口数の少ないK君がおもむろに口を開いた。
K〉明日、『税務署』に行くんですよ~
〉ん? 『税務署?』
何だぁ~? 【年末調整】し忘れたのか?
K〉いや、そうじゃないんです
去年、【家】を買ったンで 『住宅減税』の手続きに行くんですよ~
〉ナ… ナヌ? いっ…家を買っただぁ~!?〓
それからの店主はK君に質問責めである
『ナンボ〓した?』『毎月幾ら払ってる?』『部屋数は?』等々…
【アンタは親戚のオッサンか!?】って位 聞き倒してた店主。
それに対し、ニコニコしながら答えるK君。嬉しそうである
未だ、しがない『借家住まい』の身としては…
話を聞くうち【羨まし~っ(≧ε≦)】って気持ちと同時に、【コイツ すげぇなぁ~!?(°□°;)】と思った次第でして…。(^。^;)
ンで…。
この話から思い出した事を書いてみようと思った店主。
まぁ ご用とお急ぎのない皆さまは ヒマ潰しにお付き合い下さいまし。
★
まだ、30歳になるか、ならないかって頃
実は店主も真剣に『家を買おうか?』と検討した時期がある。
当時はバブルも弾けた後で 不動産の価格は下落傾向ではあったのだが、まだまだ 今から比べると高値安定の時代。
30歳前の『若い』店主が購入を決断するには 余りにも【高すぎる買い物】で、いろいろ考えた挙句 諦めたのであった。
いや、『諦めざるを得ないのであった』と言うのが正解か…。
店主が買おうと考えていたのは 一軒家ではなく マンションなのだが…
京成線の特急が『止まらない』駅から歩いて20分超。
山を切り開いて造成した場所に立つ低層タイプの33LDKマンションが 一番安い価格で【2480万円】それも『半地下』にある一階の価格なのである
そんなマンションですら、その価格なのであるから…
『建売り一軒家の価格』なんぞ、それこそ『ベラボー』な価格なのは皆さまも容易に想像がつく事であろう。
当時の成田は今ほどマンション物件も豊富では無かったので 余計であった。
そんな店主が それでも『家を買おうか?』と検討したのは…
今のK君と同じ様に【結婚して、子供が出来た】事が最大の理由であった。
別れた前妻が『自分たちの家』に対する憧れもあり、それが後押しとなった面もある。
★★
店主自身は元々、持ち家にはあまり『拘り』がない。
バブル期前後の頃にサイズの割りに『バカ高い』家を購入し、これまた今から想像出来ない程の『バカ高い』金利で借りてヒイヒイ言ってる人々をずいぶんと見てきたので…
『金利の支払い額』や『固定資産税』『維持・修繕に諸々かかる費用』を考えると…
【賃貸で充分ではないか!?】と若い頃から思っていた。(¬з¬)
店主の親父は…
金も無いのに『かなりムリして』家を建てたクチなのだが
共働きとなった親父とお袋が『些細な事から』よくケンカをする姿を見て、幼心に【家なんていらねぇ~(`ヘ´)】
と 思いながら育った事も少なからずあったのだと思う。〓
★★★
また当時は…
【バブル崩壊後の不動産低迷の状態を何とかしよう】という政府の方針もあって、いろいろな金融政策も打ち出された時期でもあった。
今でもあるのかどうかは知らないが…
【スキップ金利】というのをご存じだろうか?
これは支払い開始からの数年間、ローン金利を『ウンと低く押さえた』状態でローンを支払い、数年後に『通常の金利による』支払いを開始する制度の事である。
コレが曲者で、当初数年間は『月々3~4万』程度の支払いで済むが その後は通常の金利に戻るため 月々【7~8万】に支払いが跳ね上がるのだ
冷静に考えれば そんな無謀な買い方など出来ないのが普通。
だが、セールスマンの殺し文句がこれまた『傑作』で…
【旦那さん 所得と言うものは年齢と共に上がってゆくモノですよ
価格も『今が底』ですし、今買っておけば この数年間で貯金も出来ますし、上がった所得で支払いも問題なく出来ると思いますが…。
『今が買い時』ですよ】
今の時代…
こんなセールストークを使おうモノなら セールスマンは『袋叩き』に遭うこと請け合いだ
だが、弾けたとは言え まだバブルの『余熱』もあり、少し価格が下がった事やこうした金融政策により
【自分にも家が買える】と飛び付いた人々も少なからず居たのである!?。
若い頃の店主も…
家庭が出来、子供が生まれ、更にこんな『甘い囁き』を聞かされて 心は【ぐゎんぐゎん】と揺れ動いたのは事実である。
だが実際、冷静に現実を見据えた時…
給料は『上がる』どころか 下がる傾向も出始めていたし、『頭金もない』高額な買い物は【親父と同じ事をしている】との嫌悪感みたいなモノもあって
最終的に『買わない決断』をしたのであった…。
★★★★
その後、【今が買い時ですよ】とセールスマンが謳っていたそのマンションは…
買った人が『数年後』ローンを返済出来ず、【空き家】になったり
売れない部屋を『家具・家電付き』で500万円以上もディスカウントしている状況を見たり聞いたりするにつけ
【あの時、買わなくて良かったなぁ~】
と つくづく思ったモノであった…。|( ̄3 ̄)|
K君は 決して『高くはない』(失礼!?)給料で頭金を貯め…
親御さんの援助を受ける事もなく…
でも 奥さんと子供を守る『自分の城』が欲しくて決断したのであろう。
いつもニコニコしながら仕事に励んでいるK君の姿を身近で見ている店主は
【こういうヤツこそ、家を買う『資格』と『勇気』があるんだなぁ…。】
と、若い頃のだらしない思い出を重ねながら
『しみじみと』感じた店主なのでありました…。
K君 頑張れよ~
( ~っ~)/