VIENA MEA ELECTA(私が選んだぶどうの木)
~フランシス・プーランク作曲「悔悟節のための4つのモテット」より
久し振りにずっと前に録画して、何回も見て泣いている(実は泣き上戸)
「ぶどうの木」と言うフジテレビが8年前に放送したドラマを見終わり、良い涙を流したら、すぅっと体が楽になりました。
残念ながら、このドラマはDVD化もビデオ化もされていません。今、ネットで検索しても、これしか情報が無いのが本当に残念です。
2003/11/6 21:00~ フジTV系
「ぶどうの木~里親と子供たちの愛の物語~」
原作/坂本洋子
脚本/龍居由佳里
出演/松下由樹 仲村トオル 山下智久 末永遥 深浦加奈子 木村多江 笑福亭鶴瓶 他
↑正直申し上げて、これは大当たりです。聖書の「私はまことのぶどうの木」から始まるクリスチャンの坂本洋子氏が上梓した「ぶどうの木―10人の“わが子”とすごした、里親18年の記録」(幻冬舎出版、単行本、文庫本有り)のドラマ化です。私は最初、坂本さんの原作から読みました。が、正直、やはり映像の力は凄いです。本当に録画しておいて良かった。今でもこのドラマを見ると、良い涙が流れ、魂が、心が浄化されます。
これはもう少しお金を貯めたら、ちゃんとDVDに焼きなおしてもらって、永久保存したいと思います。
ずっと見続けたいドラマです。
これを見ていたら、私が大学生になって初めて合唱団で歌った「VIENA MEA ELECTA(私が選んだぶどうの木)」と言う曲を思い出して、今聴いています。
作曲はフランシス・プーランクで「悔悟節のための四つのモテット」よりとなっています。一年目に1曲目の「1. Timor et tremor(怖れとおののき)」と2曲目の「2. Vinea mea electa(私が選んだぶどうの木)」を歌いました。翌年二年生になって続きの3曲目「3. Tenebrenfacte sunt(地の上あまねく暗くなりて)」と4曲目「4. Tristis est anima mea(我が心いたく憂いて」を歌わせて頂きました。この四曲を2年間かけてコンクールの自由曲で歌わせて頂いたのです。当時、プーランクは「流行っていた」気がしました。(あまりラテン語の曲はわからないのですが・・・そんな気がしました)そして、高田三郎先生の日本語の曲中心に、山形西高で歌っていた私には、とても難しい曲でした。ラテン語の読み方、発声法、歌い方・・・etc・・・全部一から先輩方に教えて頂きました。でも、今聴いても、本当に慰められるなあ・・・と感じています。
2番目の歌詞がやっと見つかったのでご紹介いたします。ただ、日本語訳は私の思い出しです。一年生の時の定期演奏会で歌ったので、「マイ・定期演奏会・パンフレット・オリジナル?ファイル」を探したのですが、この年だけは見つかりませんでした。(何せ、「定期演奏会」と名のつくものに、15歳の夏から出させて頂いたので、30年分の定期演奏会、コンクールのパンフレットが山ほどあるわけです)
でも、見てると懐かしいですね。当時の私の写真(若~い!)のなんかが出てきたりして・・・・。
まず、どうぞ歌詞を味わってください。タイトルからも歌詞からも間違いなく、新約聖書:ヨハネによる福音書15章からの内容だと思います。
2. Vinea mea electa
Vinea mea electa,
ego te plantavi:
quomodo conversa es in amaritudinem,
ut me crucifigures
et Barrabam dimitteres.
Sepivi te,
et lapides elegi ex te,
et ædificavi turrim.
私が選んだぶどうの木
私が植えた
何ゆえお前はその香りを苦さに変えたのか
私を十字架にかけ
バラバを解き放つほどに
私はお前を垣根で囲って
石を取り除き
お前を守る、塔まで建ててやったのに
ああ・・・本当に19歳の記憶はいい加減ですね。(苦笑)
日本語訳が怪しいな・・・。「ここは違ってるよ」と言うの、ご存知の方はお教え下さいね。
だいたい私は、ラテン語は「パー」でした。(爆)
私が入学した学科は「ラテン語」の授業も教養時代に取れました。でもね(苦笑)取らなかったです。だって、合唱団の先輩方が「歌うのに役に立つ~」と言って取っておられた先輩もいらっしゃいましたが「駄目だ~!全然わからんよ~!」と頭をかかえておられた姿を見ていたからです。(笑っちゃ駄目か?)
だから、未だに私もラテン語はからっきし駄目です。
でも、当時、私は英文科だったので、最初の
Vinea mea electa
Vinea mea electa,
ego te plantavi:
(ビネア・メア・エレクタ
ビネア・メア・エレクタ
エゴ テ プランタヴィ) ()の中は、カタカナ風読み方です。
この歌詞を読んだとき「あ、これってたぶん、英語風に読むと」
Vine I selected
Vine I selected,
I planted you.
(私の選んだぶどうの木
私の選んだぶどうの木
私があなたを植えたのだ) ()はシズコの意訳です。
じゃないかな~?と思いながら歌っていました。
多分、teが 「あなた」なんじゃないかな?ラテン語の。
他は皆、英語からの類推です。
でも、言葉はやはり面白いですね。私は大学での教養の選択外国語が英語・ドイツ語の(ゲルマン系)だったので、イタリア語、フランス語(ラテン系)はさっぱりなのですが、それでも時々、「あ!?」と、共通点を見つけたときは、飛び上がるほどの喜びを感じます。
結局、語学、好きですね。(苦笑)
勿論、音楽も大好きです。
それでは、VIENA MEA ELECTA(私が選んだぶどうの木)~フランシス・プーランク。
コメント欄に、大学時代、一番好きだった演奏に似ているのをyou tubeから取りましたので、良かったらお聴きになってくださいませ。私ももう少しこの曲を聴いたら、まだ風邪が治らないので、ゆっくり足湯に入り、ぐたぐたーっと学生時代の合唱団のパンフレットでも眺めながら、あたたかく過ごします。
みなさま、良い夜をお過ごしくださいね。
追記:今日の画像は、久し振りに引き出してきました。
私の「ステージ用ハイヒール」です。
「ステージ用」なので、ヒールが私のはく靴の中では一番高いヒールです。そして「ステージ用」なので、絶対に外ばきにはしていません。
以前お目にかけたことがあると思います。
「ステージ用ハイヒール」をはき始めたのは、大学一年生からで、やはりコンクールや定期演奏会で、高校時代のセーラー服にローファーの靴から、白いブラウス(私の大学の合唱団ではそうでした。)に黒のロングスカートをはくようになってからです。やはりこれも、ロングスカートの丈の選び方から、ステージに上がる時の「見苦しくない美しいすそさばき」まで、徹底して先輩方から学びました。「お金を払って来て頂く」ことの重みは、高校時代に十分学んだと思ったのですが、やはり上には上がありました。化粧の仕方、お客様に好感を持って頂くヘアスタイルなど、「女性ならでは」の伝授?
もして頂きましたね。
懐かしいです・・・そして、楽しかったな・・・。
オヤスミナサイ。皆様に主の平安がありますように。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村