先生にバイリンガルな子供の育て方をお聞きした。たまたま、そんなお話になり、この分野
がご専門だという事で、興味があったので、まとめてみました。
私は結婚していないので、甥っ子達向けに書いてみようと思います。甥っ子達は、日本人なので、
アカデミックバイリンガルが、参考になればと思います。
バイリンガルは、2種類ある。
- アカデミックバイリンガル
- ナチュラルバイリンガル
アカデミックバイリンガル
10歳までが非常に大事です。しかし、15歳前後も大事な時期なので、少なくとも、10代のうちは
継続していく事が大切だと思います。
例えば、英語をある程度理解できるのであれば、単に英語だけを勉強するのではなく、英語を使って
より高度な何かを学ぶ事を指す、という事です。
ここで大事なのは、親がアカデミックバイリンガルにさせたくて、ひたすら子供に「英語を勉強しなさい」と
言う事は、かえって逆効果であり、本人のやる気をそいでしまう。
子供が、英語を使って何かをしたいと、思わせるように、仕向ける事が大切だそうです。例えば、英語圏
へ旅行して、子供が日常的に興味を持っている分野の本場を見せる、といった事が効果的だそうです。
野球が好きなら、アメリカでメジャーリーグの試合を観戦して、本場の臨場感に触れさせる、という事が
大切だそうです。
本当にメジャーリーガーになるかどうかは別として、野球が得意なのであれば、高校や大学はアメリカで
学び、クラブ活動で野球を経験したい、など。
アメフトが得意だったり、もっとアメフトでキャリアを積みたいと思っている人にも、効果的かもしれないですね。
(思いつきですが・・・)
ちなみに、うちの甥っ子の現在の興味はマンガを書く事と、料理だそうです。以前は、消防士に憧れていた。
子供の興味は、日々変わるので、面白いです。
家庭内では、例えば、親子でお気に入りの映画を1本決めて、それを繰り返し一緒に見る。昔のビデオ
時代での表現で、「テープが擦り切れるほど」という言い方がありますが、DVDも「擦り切れる」まで、そして、
セリフを全部覚えてしまうまで、一緒に見続けるという事です。
これなら、お金もかからないし、手軽にできると思います。
そして、親子で役を決めて、英語で「ごっこ」をしてみる事です。この「ごっこ」によって、自然と、会話表現が
身について、英語塾プラスアルファで、楽しい英語ライフが送れます。
勿論、慣れてきたら、字幕なしで。
本人が、こういった体験を通して、将来、自分もそうなりたい、と感じた時、進路についてもそう考える
ようになれば、成功、という訳です。
つまり、自分の目標を目指す為の「種まき」を、両親はせっせとする訳です。勿論、親の思いとは裏腹に、
何も感じないまま、10代を終わっていく場合もある得る訳です。
英語で映画やスポーツ、美術、演劇、など、好きなものも、興味ないものも、どんどん子供に触れさせる
事が大事だと思います。これが、種まきになっていくという事です。
ちなみに、私の子供時代は、バレエ、サーカス、演劇、反戦映画など、色々な分野の観賞に連れて行か
れました。バレエはくるみ割り人形を見たのですが、今となっては貴重です。なかなか教養が高かったと
思います。しかし、具体的というよりは潜在的に、肥やしになっていった様です。親も、ただ見せるだけ
だったので、もったいなかったと思います。
「芽」が出て、子供が「お父さん、僕、アメリカの高校(大学)で野球と勉強がしたい」と、言ってくれた瞬間、
種まきの甲斐が実って、親として、これ以上の喜びはないらしいです。その臨場感は、私にも伝わってきます。
子供に、言わせる事が、大切だという事です。
しかし、「親の心子知らず」な場合もあるでしょうね。。。
ナチュラルバイリンガル
これは、ハーフで生まれてきた子供の特権で、赤ちゃんの頃から2ヶ国語以上の言語を聞き分けて
いるので、読み書きは別としても、口語では理解できる。しかし、勉強とは違うので、教育によって、
よりアカデミックに仕上げる事が必要。
日本人でも、もし英語力がある両親なら、どちらかが英語のみで、胎教の頃から子供と接する、
という事も可能ですね。
テレビで、日本人のお父さんで英語で子供に話している人を見た事があります。
10歳までが肝心だそうです。
わかりやすい例で言うと、私の友人がこれに当てはまります。
母日本語
父フランス語、(アラビア語)
幼稚園、小学校フランス語
友人はフランスに住んでいて、フランス在住のモロッコ人と結婚し、子供がいる。
友人は、子供がまだ赤ちゃんの頃からずっと日本語で話しかけている。
ご主人はフランス語で、子供と話す。日本語は、一切わからない。又、宗教がイスラム教なので、
小学校へ通う頃から週何日かはアラビア語学校へ通わせている。
以上の環境で育っているため、日本語、フランス語の両方を理解でき、コミュニティはフランス語
なので、話す人、状況に合わせて、使い分けている。バイリンガルな当人は、コミュニティが
フランス語なので、フランス語の方が話しやすいらしく、母親の日本語に対して、フランス語で
答えるらしいです。
他の例では、
父(日本人)フランス語
母(フランス人)フランス語
幼稚園、小学校日本語
これは、私のフランス語の先生のお宅。家庭内は、100%フランス語で、テレビ番組もフランス語の
番組をDVDで見せている。コミュニティが日本語なので、友達と話す時は、日本語で話す。
先生によると、子供時代は、2つの言語を混ぜて使う事が多い様でも、大人になると、綺麗に分けて
使える様になるという事です。
大切なのは、この環境を継続させていく事ではないかと思います。ハーフでなくても、日本以外で
生まれれば、「内」と「外」で、2ヶ国語をうまく使いこなせる事は可能ですね。
まとめ
私達が生きてきた時代以上に、これからは、国際社会時代が日本でも加速していく事は必須です。
父の時代は、大学に進学する事自体が、稀でした。
私の時代は、皆が大学に駆け込む時代でした。競争が一番激しかった時代です。
今は、「大学全入時代」と呼ばれるそうで、少子化によって、そもそも大学の存続自体が危ういという、
信じられないような時代です。
既に、小高齢化時代の為、近年では外国人による労働力が頼りにされています。
英語を普通に読み書き、話す事は、避けられないですね。
私は、今、大変な苦労をしているので、これからの子供たちは、どんな人生を選択しても、英語学習だけは、
怠らないでほしいです。
英語を学習すれば、自然と日本以外の外の社会に関心を持つ事でしょう。今はインターネットが普及して
いるので、ライブで海外からの情報を取り入れるのは、簡単です。
できれば、海外の高校、大学で青春時代を謳歌してほしいです。まじめにやっていれば、奨学金も、きっと
クリアできるでしょう。外側から日本を見ると、日本人としての自覚が、更に強くなると思います。
そして、間接的に、その世界を案内してあげるのが、大人の役割ではないでしょうか。
どう感じるかは、子供次第です。
先生によると、留学を経験すると、丸くなり、達観するらしいです。自分の子供を、上から見下ろすの
ではなく、自然界から、預かっている、と、考えるそうです。
なので、子供に敬意を払って接してきたとの事です。その結果、子供も親に自然と敬意を払う事に
なるでしょう。そして、自由な発想の下、伸び伸びと育つ、という事です。
憎らしい事を言っても、「こんな事が言えるように育ってくれて、ありがとう」と、感謝できるように
なるらしいです。
確かに、大人達が、上から目線では、子供との間に溝ができてしまうし、子供の潜在能力が十分
に発揮できないかも知れませんね。同じ目線に立てば、子供の精神的な成長に、良い刺激となり、
立派な青年になるでしょう。
いろんな苦労があるでしょうが、子供を育てている方が、羨ましくなりました。
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