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ベン図とオイラー図

2022-09-05 19:17:00 | 哲学


オイラー図やベン図は、集合の相互関係を表す図。 オイラー図はベン図とは異なり、各集合を表す円が必ずしも重なっている必要はない。(wiki)

スーパーポジションとは集合Aと集合Bの重なり合う部分をいいます。下図の場合は「Aであり、かつBである」の部分です。

数学ならプラスマイナス0の部分ですが、0の考え方が数学とは違います。


スーパーポジションは重なり合いと状態の共存の場所ですからプラスもマイナスも0もそのまま保存されます。そして赤い部分をみると上図がそのまま繰り込まれています。部分の中に全体が入り、全体がそのまま部分をあらわした構造になっています。論理自体が入れ子構造になっていてこれが無限に続いていきます。鏡の中に鏡が写り、それがまた鏡に写り、それが延々と重なり合う状態です。フラクタル状態とは静止した状態ではなく、時間軸に沿った一種の動きであり、変化でもあります。



ここの0は数式のプラスマイナス0ではなく座標軸の原点のようなものです。プラスとマイナスはあるがその場ではどちらとも区別がつかない、あるいはどちらにでも変化できる状態、といった意味です。

 これは色々な考え方に応用がききます。「重ね合わせと状態の共存」は論理学的に言えば弁証法運動をおこなっているからです。


✽ベン図が便利なので使っていますが、考え方は下図のU磁石からの発想です。U磁石を真上から見たイメージがベン図で横から見たイメージが弁証法です。+と−は電子のイメージです。弁証法というのは重なり合う部分にプラスとマイナスの二項対立の両項がアウフヘーベン(統一かつ保存され)てゼロという概念になっているからです。

 ですから重なり合う部分は+-がそのまま「ある」という保存状態と、引力・斥力が「ない」という統一状態の二面性をもっているわけです。ここでは「ない」というのは「無」ではなく「統一」のことです。

これを言葉で表現するなら、ゼロとは「あり」かつ「ない」ものだと言わざるを得ません。これを形式論理学では「矛盾」と呼びます。