また、厩舎火事が起きたみたいで。割と近い場所なんですが・・・・・。原因等々も含め、よく分かっていないことが多そうなので、それ自体についてはなにも言及できませんが。
乗馬施設って段々物が増えてごちゃついてしまう、整理整頓ができなくなっちゃう、場所が多い気がする。職場の「5S」というのが全く順守されていないというか。5S って分かります?製造業の方ならKYTと同様分かってるはずだと思うんだけど。こういうの、乗馬施設では本当に軽視されてますよね。だから事故が減らないのだ。
今回は、とりあえず、事故や火事のようなトラブルが起きにくい施設というのを、管理しやすい部材で考えてみようかと思います。
まず、コンクリね。特に洗い場なんだけど、コンクリって馬が前搔きなんかするもんで、摩滅しやすい。すぐ窪んじゃって、そこに水が溜まって水捌けが悪くなる。更に、そこに苔が生えたりすると始末が超悪い。馬も人も苔で滑りやすくなるわけ。それから、馬房の床もコンクリにしがちなんだけど、半端な吸水&撥水で馬の糞尿の臭いが特に夏場に充満してしまう。床を土にできない場合、どうするか?
最近、こんなコンクリが出てます。透水性コンクリート。水がコンクリを通過して、そのまま地下に透水するという優れものです。
ドライテック
他にもいくつかあるようだが、この透水性コンクリートは、厩舎や洗い場の床材として理想的なんじゃないかなと思っている。
このコンクリなのだが、施工の特徴として「シビアに水平を出さなくても大丈夫」というのがある。水平をシビアに出すのは、結局水をどっちへどう流すか、という事なんだけども、コンクリ自体が透水するから、あまり真剣に考えなくていい、つまり、施工が楽。あと、滑りにくさ。いうなればお菓子の「雷おこし」みたいな構造体だから、表面がザラザラ系で滑りにくい。あと、施工が楽という事は、馬がコンクリをほじっちゃっても、すぐ補修を適当にやることができる。
床に使うと、おが粉がコンクリに入り込んで詰まるんじゃないか、という不安が若干あるけど、元々このコンクリは外で使うための物で、その程度で即詰まるとは思えない。詰まったとて、さくっと高圧洗浄機で洗っちゃえばいい。たまにそうやって洗浄するのは普通は常識じゃないかしらね。
製造・施工者:(有)川端工業
床のコンクリは、例えば御殿場のNTCでは防水塗料を塗って、防水構造にしている。それもありだとは思うが、そうすると、厩舎内が結局なにかの拍子に水浸しになる可能性もある。むしろ、透水にしてしまった方が便利がいいんじゃないかな。
防水が求められるのは、堆肥を置く施設。こっちはただコンクリを打つだけではなく、防水塗料位塗って管理しやすくした方がいいのではと思う。