ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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堆肥と肥料

2020年07月13日 | 厩舎管理等

 ワタクシ、農学部獣医学科卒なんですよ。なのになのに、堆肥と肥料の違いを今日まで知らんかった~~~~ アホか~~~~

 でもねえ、農学部といっても、獣医学科ってなんか離れ小島風でしてね。これ、問題です。小動物ならともかく、大動物や公衆衛生方面に行くなら、農業部門に対する理解がないと、務まらないでしょう。こんな事、学生の頃は全然考えなかったんですけど、もったいなかったな。。。。

 家畜の糞尿については、今やちょっとでも臭うと近隣住民とやらの逆鱗を食らうということで、どう処理するか、は大問題になっている。昨年行った「畜産エキスポ」でも、「悪臭対策」についての講演会があったし。講師の先生がおっしゃるには、臭い&騒音は、あくまで「主観」に基づいた判断になりやすい、臭いについては、かなり頑張って1/10にしました、で、やっと「少し臭わなくなった?」程度の評価しかしてもらえないんだそう。だから、とにかく最初の対応が非常に大切なんだそうです。家畜飼うなら、家畜以前に糞尿対策をがっつりやらないとイカンということなんでしょうね。

 もう一つ、臭いはハエを呼び寄せる。どんどん衛生状況が悪化してしまう。イエバエも、サシバエも、対策はそこからやらないと。で、家畜の糞尿対策の柱は、焼却処分か、堆肥化か、とこの2つにほぼ集約されている、とみていい。日本は特に、堆肥化率が非常に高いそうで、酪農家さん達の努力をしみじみ感じるんですよ・・・・。

 で、堆肥なんですけど。馬施設で、「馬糞の堆肥差し上げます」というのどこでもやってますよね。あれ、実は、「堆肥」じゃないんですよ。っていうか、今後は大丈夫なんでしょうか?心配しているのは、この間、メルカリで肥料を小分け販売してた人が逮捕されちゃったから。「肥料取締法」が根拠法なんだそうですが、初耳・・・・。ただ、理解はできます。肥料に何らかの有害物質が含まれていて、それが回り回って野菜に入っちゃって、で、食べたら食中毒とか、普通に起こりそうですもん。堆肥は肥料じゃないから大丈夫なのか?なんだか危なっかしい・・・・。

堆肥と肥料の違いは、簡単にいうと

  1. 堆肥:土壌を改良するもの
  2. 肥料:植物に栄養を与えるもの

なんだそうです。そうなのか。。。こういう理解でいいのかしら?で、堆肥は、作成法としては、有機物(落葉のような植物質や家畜糞のような動物質)を発酵させて(腐敗させないということ)無害な物質に変えつつ、畑や田んぼの土地を耕作栽培に向いた土地に変更する、もの、のようです。堆肥ってまともにつくるとなるとエライ大変なんですよ。その話は次回。