ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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蹄病を理解するー9 人間の水虫はどううつる?どう防ぐ?

2020年03月06日 | 裸蹄管理

 ということで、妙に軽んじられている水虫ですが、白癬菌を自分の皮膚や爪で飼っていると当然他人にうつす恐れが高くなる。白癬菌は接触で広がります。まず、家族。次に他人。家族間は、爪水虫の場合、やっぱり爪切りを共有しちゃうのがまずい。一人一人専用の奴を使って、同じ場所に保管しない、この位気を使わないとうつってしまう。または、毎回使う前にアルコール消毒をしっかり行うか。他人にうつす恐れがあるのは銭湯・ジムやプールのシャワールームや着替えする場所等。足湯も怖い・・・・。

 今日のニュースで、最近流行りの新型コロナ、陽性判定された男がわざわざ店で飲み食いした挙句吹聴して回る、という実にガキッぽい行動をしたという話が出てますが、水虫持ちの皆様は、同じことをやってるわけですよ。さっさと治していただきたいものです。

 そういえば、大学生だった頃、大学の男子寮で「いんきんたむし」が流行して大騒ぎになったことがありました・・・・。これも、実は白癬菌感染症で、大学寮の風呂を経由して感染が広がった例です。ヤダヤダ・・・・。

 こうした寄生疾患や感染症は例えば癌治療のように免疫を落とす可能性の高い治療を行うと、確実に増悪します。糖尿病も危ない。糖尿病のせいで足の切断に至るケースは、こうした疾患を一緒に抱えてて、なのに放っておく、という「病気に対するだらしなさ」が招くんですね。

 白癬菌の寄生を防除するのはやっぱり日ごろの衛生管理なんですが、白癬菌の寄生に至る特徴を知っておくと、やりやすくなります。白癬菌は、皮膚に付着してからそこに定着するまでに12~24時間かかるとされています。その間に洗浄消毒すれば白癬菌は定着できずに落ちてしまいます。だから、毎日お風呂に入って洗うのが鉄則。あと、有効な消毒薬を使う事。真菌=一種のカビですが、カビに有効な消毒薬というのは、実はかなり少ない。一般のご家庭で入手できるのは、ハイター等の塩素系・アルコール程度。ただ、最近はいいものが出てきました。イソプロピルメチルフェノールという物質で、最近は薬用ミューズにも入っています。ミューズ等の薬用殺菌石鹸は、かつてトリクロロキンという成分を使っていたんですが、これが環境汚染の問題でアメリカ等で使用禁止になった、その代替品としてイソプロピルメチルフェノールを使うようになりました。この成分が入っている薬用シャンプーやボディーソープはかなり増えてきているので、これを使ってこまめに洗う事で、家庭内での水虫の伝搬は防ぎやすくなってきていると思います。水虫が汚染している靴下等は塩素系のハイターできっちり消毒(漂白もされちゃうでしょうけども)して、家族とは別に洗う、くらいの心遣いが必要です。 



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