ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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症例報告について、質問や疑問に回答ー2

2021年10月03日 | 裸蹄管理

2)に対する回答の続き

蹄の場合、とにかく生え代わりに時間がかかります。というか、本来は不必要に伸び続けるものではない.。つまり、よく言われる「1か月に1㎝程度伸びます」が正しい、わけではない。

このように、蹄端から白癬菌が入り込むのに対抗するためにせっせこせっせこ無理に伸ばしてしまう。ので、蹄質は落ちる。無理ゲー生産させられるから。

 よく、こんな蹄動画があります。

 長期間ネグレクトされててこんなになって可哀そう、って文脈で取られることが多いんだけど、違う。よーく見てみると、切り取った場所も荒れてる箇所があるでしょ。ここが既に水虫。水虫に対抗するために伸ばしまくるしか方法がないってこと。野生動物はネグレクトの極みだけど、一頭たりともこんなにならない。蹄を使ってるから、じゃないんです。水虫に罹ってないから、だけ。

 ちなみに、こういうのはヒトでもあります。

 爪全体が水虫に罹患してますね。切っても切っても水虫爪で金太郎飴状態。

 こうなると、飲み薬で対抗する以外道なし。こんな感じでね。薬が浸透している場所が蹄端に届くまでは、冷や冷やするしかない。

 

  ちなみに蹄の変形でよく言われるロングトー。なぜ起きるかというと、蹄壁~白線が水虫の影響で強度が弱くなり、体重を支えきれなくなるので、蹄叉を使って支えようとする、その結果起こる。難しい話ではない。ロングトーは、自馬も以前そうなりがちでしたけど、その頃蹄叉はものすごく延びちゃって。装蹄師さんは、蹄叉が伸びるから、ロングトーになる、と説明してましたけど、逆です。

 だからねえ、蹄壁をヤスリで削るってのは絶対にやってはいけない。強度をわざわざ落としてるのと同じ。それどころか、水虫を蹄壁からもすり込んでしまう。

 結局、装蹄師さんも、馬の獣医もその時その時しか診てない、連続した診立てじゃないから分からないんでしょうね。 



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