実は、サシバエじゃないですけど「ハエのウジをどうにかできんか?」という質問がYahoo知恵袋とかに結構出ていたりします。それに対する、殺虫剤以外の対処法が面白い。
1)酢水をかける。酢:水を1:1にして、それをかけると死ぬか逃げていく。
2)煙草の吸殻を入れる。これは煙草に含まれるニコチンが殺虫しているものと思われます。全然効果なし、という話もありますが。。ちなみに「ネオニコチノイド系」の殺虫剤は、動物への毒性をほぼなくしたニコチンの仲間の化合物で、それを殺虫剤にしているのです。
3)熱湯をかける。ゆでちゃうということですね。そりゃ効果あるでしょう。
4)石灰や珪藻土を撒く。これは、ナメクジに塩をかけて退治するのと同じ方法で、ウジを脱水させて殺すという事。
ウジがわかないようにするのは、とにかく清潔にしろ!に尽きるみたいですね。コンポスト等にウジがうじゃうじゃ湧くのにビビった~~、というのはコンポストあるある話のようですが、この場合は、生ごみを投入した後、毎回土を上からかぶせると、生ごみ臭も消え、ウジもわかない。これは自分も確かめています。同じ要領で、ゴミ箱にウジが湧かないようにするには、生ごみを新聞紙やビニル袋等でがっちり密封して臭いを出さないのがベストなんだとか。生ごみの臭いはハエだけじゃなく、他の野生動物も誘いますから、ホント、注意しなければなりません。
逆に、ウジが好む、というか、ハエが卵を産みつけやすく、ウジがわきやすい場所とは
1)湿った場所
2)臭う場所、ウジの食べ物が山ほどありそうな場所
3)比較的暖かい場所
となります。サシバエの幼虫が餌にしているのは糞便だ、ということは分かっているので、厩舎等で他に条件の揃っている箇所はどこか?を探すと
1)堆肥置き場
2)馬房の隅・飼い葉桶や水桶の下
のように、敷料と馬糞が混ざり合ってジトっと湿っている箇所が怪しい、ということになります。
逆に、こうした条件を外すと、ウジが増殖しづらくなるわけです。
となると、思いつくのは
1)なるべく湿らないようにする。
2)臭いが出ないようにする。
3)特に冬場に暖かい場所で越冬させない。
辺りでしょうか。でもねえ、かなり難しそうですよ、これは・・・・・。馬房は湿気るもんだ、臭うもんだ、という概念をひっくり返さなければなりません。できますかね?
これに対する対策が、敷料や床や厩舎構造とも関わってきます。前回までクドクド敷料だの床だのについて書いているのは、ハエ対策と強い因果関係があるからです。
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