ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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蹄の管理ー蹄鉄が馬に及ぼす影響1

2019年08月14日 | 裸蹄管理

 蹄鉄の「道具としての不備」について書いてきましたが、馬にとっては実際どうなんでしょうか?

  馬は動物です。従って、香港の人達みたいにデモなどやってアピールなんてことはしませんし、できません。動物、特に家畜は、人間の行いに対して対応するだけです。人間が「怖い対象」となれば逃げるし、「可愛いわあ」などとやれば、増長する、のは野生動物。彼らは人間について、特に「親しみ」なんか感じていないからです。

 家畜になってくれている動物の大きな特徴は、「人間にある程度危害を加えられても、だから人間に仕返ししようとはしないで、やっぱりそばにいることを選択する」点じゃないかと思います。例えば、獣医療ですが、なんのかんのいっても、注射したり手術したり、無理やり薬を飲ませたり、それが「治療」と理解していない動物にとっては、一種危害を加えられてるのと同じです。でも、家畜動物は、割と「そんなもんか」で状況を受け入れてしまう傾向が大きい、ので、治療ができてしまう。これは、獣医側が「動物のためですから」とかなんとか言って、どんどんアグレッシブで金もかかる治療を飼主に押し付ける事態を招く要因になりかねない。例えば、ガンの治療だなんて、動物は知りませんよお、というのは重要なポイントで、人間なら理解力があるから心身に負担の重い治療をする動機づけができるけど、動物は別にそうではない、というのは、つくづく考えておかなければならない。

 で、馬ですが、本当に我慢強いなあと可哀そうになっちゃうんですよね。ハミ、あんなもん口の中に押し込まれた状態で運動できるかっつの。社会常識的にありえヘンでしょうが、というところからハミなし頭絡は始まっているんですけども。じゃあ、蹄鉄は?感覚のない場所に釘打ってるんだから、問題ないべ、というのは本当でしょうか?

 人間で似たようなものといえば、ネイルアートでしょうか。ネイルアートって、ずうっと付けっぱなしなんでしょうか?付けたことないので分からないんですが。ただ、付けていたらイライラするだろうなあ、とは思います。何をやっていても、眠ってる間も、いつ剥がれるか、いつどこかに引っかかるか、何にも考えずにいられる人はそんなに多くないのでは?馬は、自分が蹄鉄なんてものを付けられている、という自覚はないです。しかし、足元の「なんとなく違和感」はずうっとあるでしょう。その違和感が大きくなったり小さくなったりするんだろうけれど、まず、0にはならないのは異物の特徴です。そのかすかなイライラが高じて疝痛を起こしたりする。

 馬と付き合い始めた頃、なんでこう、この動物は簡単に病気するんだ?と思ったものですが、こうした違和感が原因なら筋が通る。いきなりバタバタ暴れたり、いわゆる「物見」をしたり、普通の動物では考えられない行動を簡単に起こしてしまうのは、そうした違和感に、つねにどこか苛立っているから、でしょう。

 馬の精神的なものに及ぼす悪影響について述べましたが、じゃあ、身体に対してはどうか?は次回。



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