ブックカバーの折り返しには以下の記載があります。
「日本国憲法の枠組みのもと展開されてきた戦後日本政治。自民党と社会党のイデオロギー的対立は1960年の安保改定問題で頂点を迎える。以降、自民党は経済成長に専心して一党支配を盤石にした。80年代末以降は一転して「改革」が争点に。だが民主党政権を経て、第二次安倍政権以降は再び巨大与党と中小野党がイデオロギー的争点をめぐり対峙している。憲法をめぐる対立に着目して戦後を俯瞰し、日本政治の現在地を見極める。」
ボクは第一章の途中からリアルタイムを体験してきたのですが,改めて55年体制というものについて振り返っりながら,その年代の出来事を考えながら読み進みました。
文中に「縄を糸で買った」と言うフレーズがありました。
佐藤栄作の首相時代のことですね。
密約問題とともに騒がれましたが,近年になって密約があったことが確認されました。
彼はそれを認めないまま亡くなりましたが,信念を貫いたから沖縄を返還することができたのでしょう。
そうしたことを含めてのノーベル平和賞だったのかもね。
主題からそれてしまいましたが,その後1990年あたりまでは激動の時代を感じるのですが,それ以降の30年はまさに失われた時代という言葉がぴったり当てはまります。
第4章では2000(ゼロ)年代までを「改革の時代」としているのだけど,小泉政権後は最悪の時代が続いているように思います。
安倍さんのようなボンボンではなく,真に日本をリードすることができる政治家に出てきてほしいと思うけど,なかなか適任者がいませんね。
菅さんは単なる田舎者だし。
ボクの一押しは石破さんですけど,安倍派のパーティー券問題で最近テレビに出すぎですね。
先日読んだ波多野澄雄・戸部良一編著の「日本の戦争はいかに始まったか」は戦前80年と戦後80年を描いた作品ですが,併せて読むと面白いと思います。
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