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ブックカバーの折り返しには「・・・直木賞を受賞しながら絶版などで読むことができない名作9編をこの一冊に完全収録。忘れられた名作が今甦る!」
とあります。
海音寺潮五郎氏の「天正女合戦」他8作がそれにあたるのだが,この本が出版されたのが2004年であり,その後出版された作品は存在するようです。
それにしてもいずれも読みごたえのある作品でした。
また,作品に続き,作者の「人と作品」について綴られているのだが,それがまた面白い。
作者をよくとらえているなあと思いました。
さらに「直木賞意外史」という7つのコラム?がまた面白い。
特に「落選して泣いた太宰,慰めた檀」が興味深かった。
太宰が喉から手が出るほど芥川賞が欲しかったことはよく知られているが,落選した太宰を慰めたというあまり知られていないお話です。
純文学の芥川賞,大衆文学の直木賞と言われているけど,実際にはそうでもないというお話も。
是非手に取っていただきたい一冊です。
ところで,昨日大阪万博についてアップしましたけど,今日,前売り券の販売が始まるというテレビコマーシャルを見てビックリ。
すでに退路を断ったということなんですね。
一方,冬季五輪は2030年がフランス,34年がアメリカ,38年もスイスに決まりそう。
札幌五輪招致はが事実上白紙となって札幌市長はほっとしていることでしょう。