日本人が移民として海外に初めて出たのが1968年です。
明治元年移民と言われた人々ですね。
彼らはサイオト号でハワイに渡った移民です。
ボクはハワイが大好きでハワイに渡った移民にも関心があります。
ハワイ島に行くと,日系人がお正月には移民が日本から運んだ臼と杵で餅つきを行い,ひな祭り,端午の節句,盆踊りなどの祭事を行っている場面に出会います。
盆踊りはボンダンスと言って,浴衣を着たおばあちゃんが東京音頭に合わせて踊っていたりします。
そうしたことから移民にはとても興味があってこの本を読んでみました。
当時は外国に行くには船が当たり前の時代です。
ハワイ,そしてブラジルへ渡ったのですが,ハワイに向かった元年者150人が乗ったサイオト号は何と3本マストの800トンという小さな帆船でした。
その後,ブラジルへは蒸気船へと進化しますが,それでも数か月に渡る船旅で,感染症の発生や食事をめぐる暴動が起きます。
しかし,船内学校や運動会,赤道祭など娯楽もありました。
こうした移民船はほぼ100年に渡って続きました。
そうした移民船の体験について詳細に綴られています。
その中の一人にアントニオ猪木さんが登場します。
ボクはこの本を読むまで知らなかったのですが,彼は中学生のころに移民としてブラジルに渡っていたんですね。
興味深いことがたくさん記載されていて,ぜひお勧めしたい一冊です。
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