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著者はこの作品で第六回山田風太郎賞を受賞し,2017年には『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞しています。
ボクはたまたま自宅のリビングの棚に乗せてあったこの本を手に取って,カバー裏の概要を読んでなかなか面白そうだなと思って読み始めたんです。
カバー裏の概要
「このままじゃおれたちはやばい、ラストに相当やばい場面が待っているかもしれない。だけど厳密にやばいのはあんただ。わからないか。夜汽車に乗って旅立つ時だよ。身を潜めて小説の下書きを進める津田伸一は、退職金をいきなり手渡された。ついに“あのひと”が現れたのか?忽然と姿を消した家族、郵便局員の失踪、うごめく裏社会、疑惑の大金…多くのひとの運命を狂わせた、たった一日の物語が浮かびあがる。数多の作家をも魅了した、ユーモアとスリル、そして飛び立った“鳩”のあまりにも鮮烈な軌跡。現代小説の名手佐藤正午渾身の最高到達点。」
と記載されています。
わくわくして読み始めたのですが,作風がボクの好みではありませんでした。
途中でやめようと思ったのですが,上巻の最後近くなって次第に物語に引き込まれていきました。
読み終わってみて,こういう小説もありなんだなというのが感想です。
ボクには新鮮に思えました。
ただし,前半がくどくて長すぎです。
終盤で一気にまとめている感じがしました。