うどんやラーメンなどの食べ歩きと旅のブログ2

国内・海外問わず旅が好きです。以前のブログが、無料容量限界に達したのでその続きです。

YAESU社「FT-991AM」のCOMポート認識せず(USBインターフェイス用IC、 CP2105-F01-GMR故障)

2024年10月17日 | 無線・ラジオ・家電・パソコン

 2024年8月の北海道ツアーには、車にFT-991AMとHF帯のモービルホイップアンテナを積んでいった。6mでは国内があまりオープンしなかったので、7MHzのFT8運用が主体となった。FT-991AMは50W機だが、FT8の場合フルパワーで運用するとファイナルに負荷がかかり、それを飛ばしたという話も聞くので、20W~30W程度に出力を絞って使っていた。それでも国内QSOは十分である。

 FT8だけなのもアレだしなと思い7MHzのCW運用(50Wのフルパワー)を行い、またFT8に戻ったらパソコンが無線機を認識しないのである。なんじゃこりゃああ!! FT8ができんやないかい。

①無線機とパソコンを再起動した⇒NG

②COMポートを確認したら、仮想COMポートで無線機を認識していない。

③仮想COMポートソフトの問題かもと考え、ソフトの上書きを実施⇒NG

④COMポートを認識しない以外では不具合はない。SSB/CW/FMは正常である。

 万策尽きました。メーカー保証は切れています。購入したハムショップは遠いので、直接メーカーに修理依頼をすることにしました。

 八重洲無線のHPから修理に関する情報を得て、事前に既定のフォーマットで問い合わせをしたところ、修理受付可なので福島のSC(サービスセンター)に送るように返事がきました。また、修理が込み合っているので日にちがかかる旨の注意がありました。

 購入時の箱に入れて福島に送付しました。

 数日で、到着の案内と見積書がメールで到着しました。修理代金+送料+代引き料金+消費税で、総額29.7K円です。(修理も高くなったなあ)

 日にちがかかるということで、待つこと約5週間で電話連絡がありました。修理完了したので、代引きで送付するとのことです。費用は見積通りでした。

 修理内容は、USBインターフェイスIC「 CP2105-F01-GMR」が故障しているので交換とのことです。原因としては、「ICに異常電圧がかかったための故障です、ご注意下さい」と書かれていました。

 この CP2105-F01-GMRを調べてみたら、約4mm四方の正方形で24pinの形状のようです。実装状態は見ていないのですが、小さくてはんだ付けする場所が多いICを自分で交換するのはしんどいなぁという感想です。メーカー修理が無難かなあ。

 注意としては「ICを交換しているのでCOMナンバーが変わっています、お使いのソフトで設定変更して下さい」とありました。

 早速、動作試験を行います。指摘どおり、COMポートナンバーは変わっていたので、デバイスマネージャで調べてWSJT-X側の設定変更を行います。

 まだ動かないので、仮想COMポートのソフトウェアの上書きを行い、パソコンを再起動したところ無事に無線機を認識しました。無線機側の各種設定は、FT8用に変更していましたが、それらはそのままの状態でしたので助かりました。

【故障の考察】

 USBインターフェイスのICに異常電圧がかかったということですが、パソコンのUSB端子からどうして異常電圧が発生したのか?

・車での運用のため、無線機からモービルホイップアンテナ間の距離が1m程度で近い。

・FT8で運用する場合は、パワーを絞っていた。

・CWで運用する場合は、フルパワーだった。また、無線機とパソコンケーブルはつないだままである。

 以上の事から推測ではありますが、無線機アンテナ間の距離が近いため、RFの回り込みで瞬間的に過大電圧が発生したか?

【傾向と対策】

・無線機とアンテナを極力話したい⇒車での運用の場合は難しい

・CWのフルパワーで運用する場合は、USBケーブルを外す。⇒ハムログと連携する場合は、無線機の周波数自動取り込みができなくなるが仕方ない。(これが一番現実的か)

・CW運用時のパワーを低減する。⇒とは言うもののできれば50Wは欲しいところ。

・USBケーブルにフェライトコアを入れる。(これはある程度効果はありそう)

 と考えられますが、50W程度で運用してUSB_I/Fが壊れるか? ちなみにパソコン側の故障はなく、無線機側のみ故障しました。