IC-706MK2Gは、何度も海外に持って行って活躍してくれた。余生は静かに暮らしているが、数年前にICOMの修理不可リストに載ってしまったので、メーカーは一切修理をしてくれない。
小型でHFからUHFまで使えるトランシーバーだが、この706シリーズでは経年劣化によるパネルの黒ずみが起こることが知られています。この無線機も例外にもれず、パネル面が黒ずんできて見にくくなってしまっています。なんとか判別できるので使えないことはないのですが、できれば修理したいところです。
最初に断っておきますが、修理は完全自己責任です。簡単には交換できないので、自信の無い方にはお勧めできません。失敗すると元も子もなくなります。
ネットで調べていたら、パネルの偏光板を交換すると良いという記事がありました。
↓ 参考にさせていただいたページのurlです。
https://www.whiteboard.ne.jp/~nxx/sub1.htm
密林(仮称)で、アーテックの偏光板を注文しました。
つまみは、引っ張れば取れます。
ラジオペンチを使って、VFOやVRのナットを外します。
裏面の黒いビス2本を外します。基板を外すのは、パネルを少し広げるようにして押し出します。力の入れすぎ注意です。MIC用のコネクタは外しても外さなくても支障はありません。ばらしていくと、スプリングなど細かい部品が飛んでしまうことがあります。(案の定飛ばした)
目的のパネルが見えてきました、もう一息です。パネルの金属フレームを外します。6個の爪ではまっているので、注意深く外します。
パネルには偏光板が貼っているので、爪などではがします。金属ドライバーなどを使うとキズが付く恐れがあるので、使うとしても木のへら状のものがいいでしょう。(爪ではがしました)パネルには経年劣化により、偏光板のカスがべっとりと付着しているので、これを除去するのが一苦労です。
ヘッドクリーナーを綿棒に付けて、かなり力を入れてこすり取ります。また頑固に固着している部分は、爪ではがしとりました。これに1時間位かかりました。
パネルの大きさにアーテックの偏光板をカットして装着します。(乗せるだけ)組み立てて完成なのですが、これが一筋縄ではいかず、接触が悪いのかパネルに力をかけ過ぎてしまったのか不明ですが、一部表示がされない現象が発生しました。何度か組みなおしますが、ある時は全く表示がされなくなり焦りました。(やらなきゃ良かったかなと思った瞬間)
何度か組みなおして動作試験を繰り返した結果、なんとか表示させることに成功しました。ふー、あぶなかったぜ。
見た目すっきりになって、まだまだ現役で使えそうです。
注:修理は自己責任です。かなりムズイしコツがいります。結果によっては0点か100点かになります。壊れてもいいのでチャレンジしたい、または絶対に自信がある方以外にはお勧めしません。
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