私は、長年楽しんできた21MHz帯を基準に『自局のサービスエリア』を把握している。FT8を始めるまでは『VK(オーストラリア)あたりまで。概ね8,000kmくらいがMAX』だった。それでも、半径8,000km圏内には100を超えるエンティティがあるから『地道にやっておれば、DXCCなんてアホでもできるやん』と思っていた。その考えは『今も、変わっていない』。
【写真:巨大なモービルホイップ?。21MHz帯の庭先バーチカルアンテナ】
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◆FT8は、今やトレンド。
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FT8をやっていないと、正直なところエンティティが伸びない。
というのも、2017年に登場したFT8は、
ちょうど太陽活動の低迷期、
つまりDX通信がやりにくい時期にリリースされ、
CWerやSSBerも、こぞってFT8にシフトしてきたからだ。
我が家のアンテナが『ショボイ』ためか、
21MHz帯でEU方面がオープンしていても、
『聞こえてくるのはFT8の信号だけ』というのも実際の印象である。
・FT8で70~80%くらいイケそうなとき
・CWだと、30~70%くらいのチャンス
・SSBだと、0%~50%くらい、かな
ところが、悲しいかなCWにもSSBにも出てこないのが実情。
これから、コンディションが上がってくると、
CWやPhoneも、にぎやかになるとは思うのだが、
・大きなアンテナが上げられない
・ハイパワーが出せない
・英語が話せない
・CWが打てない
さまざまな『個別の事情』で、一定数はFT8の運用が定着する。
私も、住宅密集地の狭小住宅ゆえ、
大きなアンテナも、ハイパワーも無理である。
それでも、FT8を用いると『DX』が楽しめる。
要は、通信成立に必要な『SNの閾値(しきい値)』がFT8の場合、かなり低い。
FT8をやっていないCWerには『FT8を否定しないが・・・』とか言われる。
否定だの肯定だのという次元ではなく、
FT8は『閾値が低く、耳に聴こえなくても通信が成立する』のだ。
CWerからは『FT8味気ない』とか、いろいろ言われるが・・・。
『DXに味気ないのはCWも同じだ』と思う。
だいたい、DXが出ているとき、CWで打つ文言なんて短文ではないか。
・JF3TBM
・5NN TU
たった、これだけしか打たない。
みんなが待っているDXとの交信に、
・DE JF3TBM UR599 5NN 73 TU E E
こんなことをチンタラポンタラ打っていたら、
和文で『アホ ハヤクオワレ』とか被されるのがオチだ。
どうもJA局は『慇懃(いんぎん)』なのがお好きなようで・・・。
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