今日も諏訪方面へ移動したついでに、長野県諏訪市(諏訪湖ヨットハーバー)にて野営地球局を運用しました。今回の目玉は、不死鳥「AO-7」へのチャレンジ。どうやら今月は、偶数日の21時までのパスでAモードが動いているらしい、とのことで早速準備開始。
AO-7といえば、私が初めてQSOに成功したのは1979年のことでした。当時432MHzのSSB/CWにQRVする局は少なく、今の2.4GHzや5.6GHzにQRVするような感覚。でも、当時のHFリグ(TS-520)+水平DPで、衛星からの微弱な電波を受けるのはなかなか大変で、Aモードより、BモードのほうがFBに使えた記憶があります。今はバンドプランの縛りでBモードQRV不可とのことで、大変残念です。1979年といえば、伝説のマイコン「PC-8001」が発売された年です。(当家にも1台現存!)N-BASICで星座や惑星の位置を計算しよう、という試みはしましたが、さすがにアマチュア衛星軌道を計算するまでにはいたらず、毎月JAMSATにSASEを送って軌道情報を送ってもらっていました。
今週は、天気はよいのですが全般的に風が強く、19日も岡谷市移動を試みたのですが、強風のため衛星QRV断念。メーカーさんから戻ってきたATE350のみ設営しました。6.5m長+1mの長さにして、おそらく風速5,6m以上はあろうかと思われる状況でも不安なく設営できました。ATE350復活レポートは別記事で報告します。今回の諏訪市移動でも、強風で145MHz八木のクリップ固定エレメントが飛んでしまうかと、多少の不安はありましたが、とりあえず強行設営。AO-7のAモード29MHz受信用に、ATE350も併設し、フル装備で衛星の到来を待ちました。
AO-7で最後にQSOしたのは、1981年3月。もし成功すれば、実に26年ぶりの「ナナちゃん」との再会。昔はデュアルゲートMOS FETを使ってプリアンプを作ったりと、かなり苦労した29MHzダウンリンクの受信ですが、今回は、TS-2000+ATE350(+SG231)という簡易野営設備。TS-2000は、HF結構耳がいいし、衛星モード(同時送受信モード)でHFも受信できるので、通常の145/435と同じ感覚でAモードにQRVできます。
時間になり、とりあえずループテストをと思い145MHzでVVVを送信。しかしダウンリンクはまったく聞こえず。今日はだめかな、とおもいつつ、29MHz帯をくるくるワッチしていると、PVFさんの信号が、とても強力に入感。26年ぶりの感動の受信でした。あわててループをとろうとするも、自分の信号が確認できない。2m八木の方向を調整しながらようやくキャッチ。四半世紀ぶりのAO-7QSOに成功しました。29MHz受信用に使ったATE350もなかなかFB。Aモード受信専用としてはちょっと大掛かりですが、パスの合間のHF/CWサービス兼用であることも考えれば、なかなかいい組み合わせかもしれません。それにしても、最近のHFリグは耳がいいですね!
今回は、AO-7のほかに、AO-51で初FM衛星QSOに成功。いつも混んでいて、なかなかQRVするきっかけがつかめなかったのですが、今回はタイミングよくつながりました。さらにVO-52も加え、短時間に3衛星でQRV。交信いただいた皆様、ありがとうございました。
2007年2月22日 衛星運用地: 長野県諏訪市(JCC#0906)
・AO-51 #13918
PVF, CAW, PL, JEY, XCU, DUI, GVA, CVL, TLZ, AXQ
・AO-7 (A) #47674
PVF, AXQ, PL
・VO-52 #9744
CPI, XCU, WLV, KJR, MGU, BVS, JTN, KXB, KI, XWK, OBV, CCH, WBB, BML, PVF, FWT, MXL
TNX FB QSO. CU AGN!!!
by taniyan
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