読売新聞のコラム記事
時代の証言者 #28 (平成28年3月24日)朝刊記事からの転載です。
阪神淡路大震災からアマチュア無線が災害通信に威力を発揮することが
改めて見直され、特に5年前の 3.11 大震災の時の東北各局の活躍も記憶に新しいところです。
さすが JARL原会長(当時の)と今日の記事で改めて実行力の高さに感服したところです。
普通ですとアマチュア無線の無線局の開設は、昔の電波管理局、現在は通信局長あてに
申請書を提出し、審査の後に無線局免許が発給されて初めて電波を出すことができるのですが
早くても2、3週間か1か月近くかかるのです。ずっと以前は、3か月ぐらいかかっていました。
それが大災害対応のため、現総務省がJARL原会長の電話1本で認可を出したということは、ものすごい
超法規的ともいううべきことなのです。
ちなみに、記事の中の無線局コールサインを 8J3AAA ~ 8J3AAB AAC・・・を何百局出します。
とありますが、このコールサインは、JARL(日本アマチュア無線連盟)の特別局に与えられるもので
頭の数字8は、JARLの特別局であることを意味します。2番目は 日本国を表す J (JAPAN) です。
3番目の数字の 3 は日本の中の関西地区を表す数字です。( 日本は数字の0から9までを使い
エリアを10地区に分けています。)0は信越エリア 1は関東エリア 2は東海エリア 3が関西エリア
4が中国エリア 5が四国エリア 6が九州(沖縄を含む)エリア 7が東北エリア 8が北海道エリア
9が北陸エリア と割り当てられています。
4番目から3文字(AAA) は、無線用語でサフィックスといい、
個別に単純にその局であることを表しています。
この組み合わせは、私たちが使用しているコールサインもそうなのですが、
世界に2つと無いものなのです。
従いまして、冒頭の 8J3AAA のコールサインは 日本の関西エリアのJARL特別局で
AAAという個別の局となるわけです。
しつこい説明になりましたが、無線に関係ない方の訪れもあるかと思い、あえて記しました。
#28 記事
今日は当日分の1記事です。 見やすいように少しサイズを上げてみました。
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ではまた!
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