今年、Eテレ「100分で名著」でマルクス「資本論」が取り上げられた。
資本論と言えば「共産主義」を連想させる著書。
かつて「マルクス・レーニン主義」とか言っていたこともあった。
けれど、「資本論」は経済について書かれた本であることは知られていない。
資本主義が内包する危機について書かれている。
危機であれば何とか救われると思われるがそうではない。
資本主義そのものが内包している限り、資本主義が発展するにつれてまるでガン細胞が増殖するみたいに
やがて末期を迎える。
人であれば末期でやがて死に至る。
それで、増殖し続けたガン細胞も死を迎える。
しかし、資本主義が高度に発展するに従い環境を破壊し
遂には国同士が争い「戦争」という形を取らざるを得なくなる。
現代は大国及びそこまで行かなくとも核兵器を保有している。
簡単に戦端を開けばどうなるか。
その先は想像できるだろう。
けれど、そこまで行かなくとも通常兵器或いは核兵器の一歩手前のなにかで
戦争になることは避けようがない。
この時代に戦争が?
と思う人が大部分であろう。
だが、そこにある日戦争と言う破壊行為、破滅行為が行われる。
今はコロナと言う未知のウイルスとの戦いで地球は混乱している。
やがて収束するとは思うが。
コロナのせいか、インフルエンザの流行・感染はニュースにもならなかった。
これからは、毎年のように時期的にか通年かを問わずコロナウイルスの流行となるかもしれない。
資本論からコロナに行ってしまった。
所謂、気候変動すらマルクスは資本主義がもたらすものと見通している。
今こそ、資本主義を乗り越えて人類が平和に暮らすために「資本論」に立ち返り
先人の教えを学び取る時期に来ている。