共産党の伸長ぶりに怖れを成したか?
共産党を締め出すためにありとあらゆる手を使ってきた。
かつての中選挙区制度で自民党の派閥争いの結果、金権選挙の批判を浴びた。
その後、しばらくは自民党も自粛を装っていたが、背に腹は代えられず同様の愚を繰り返す。
やがて、投票率が下がりだし無党派層と呼ばれる時代となった。
それでも自民党としての絶対得票率は下降し始める。
共産党を除く国会運営が続く。
それでも国民の自民党離れの流れを食い止めることはできず、細川護熙が日本新党を立ち上げ非自民政権ができる。
だが、明確に自民との違いを示すことができず挫折。
その後自民党が政権に復活するも衆参ねじれなどで思うに任せない。
そんな中飛び出したのが自民・社会の大連立であった。
時系列的に調べていないので順番が違っているかもしれないが・・・。
それでも、一時のカンフル剤にはなったが所詮はカンフル剤だ。
効き目はすぐ消える。
次に飛び出したのは小選挙区制だ。
これは参院で否決されたが超法規的措置でゾンビのごとく蘇った。
かくして自民党は少ない得票で多数を占めるという小選挙区制のうまみを手にした。
だが、国民の政治に対する不満を宥めることはできない。
最後は二大政党制だ。
英・米のように似た政策の二大政党で政権のたらいまわしだ。
が、支配者の思惑通りには行くはずもない。
民主党政権が期待を持って誕生したが自民と同じ政治であれば何も民主党でなくてもいい。
ということで三年で崩壊。
以後民主党は低迷へ。
そして維新の一部と合流して民進党を立ち上げた。
が、そこまでだ。
今回の解散で民進の前原代表は小池百合子都知事が立ち上げた新党に丸ごと身売りした。
しかもこの総選挙で候補の擁立はしないとまで宣言。
参院に民進所属議員はいるがさてどうなるのか。
この議員は昨年選挙で共産党が呼びかけ事実上共産主導で野党共闘プラス市民の形で戦われた。
一人区で共産はすべて候補者を立てず民進中心の野党に協力。
その力で11人の当選を勝ち取った。
これに恐れを抱いて支配層は次なる手を考え出した。
野党第一党の民進潰しだ。
今回これが功を奏した。
が、こんな付け焼刃がいつまで通用するか。
小池百合子が代表の「希望」など彼女の私党だ。
安倍より更に右寄りだ。
どんなに共産党を怖れても国民の支持を得るために日夜努力し国民目線を外さずに
戦っている政党にこそ未来はあれ、その流れに逆行する勢力はやがて歴史の大きな流れに
呑み込まれてしまうだけだ。
その理を知ってか知らずか、だな。