sirius

SiriusとAldebaranとPolaris

北帰行

2017-04-25 08:43:29 | 日記

昨夜、いつもの銭湯の露天風呂。

上がりはこれに決めている。そして、夜空を見上げる。

月が出ていれば今夜は上弦か、そろそろ満月だ。

星は、季節ごとに夏は織姫・彦星。冬はオリオン。

この時期木星がひときわ輝いている。

ふと見ると、白い何かが。それも山型でしばし見ているとどうやら鳥のようだ。

そうか、白鳥の北帰行だ。一羽が声を出している。編隊の群れに対する合図なのか?

しばらく湯の中で目で行く先を追っていた。

繁殖地のシベリアを目指すのだろう。

自然の営みとはいえ夜間飛行で去りゆく姿に、しばし見惚れていた。

 

と、傍にいた似た年恰好のオヤジが「何か見えるかい?」と。

白鳥であることを教える。

「ああ、釧路湿原に向かうのか」

バカなこと言うな、と、胸内でつぶやく。シベリアへ行くのだと告げる。

 

別のおじさん曰く、永山新川で泊まるのでないかい?

白鳥の旅に想いを馳せていたのにぶち壊しだ。

 

昼間、渡るのは何度か見たことはあるが、夜は初めて見た。

一般的に鳥眼といって夜は見えなくなると思っていた。

北を目指す、秋には南下する渡りの習性のある鳥には特別な方位計を持っているのかも。

 

家に帰ってから調べると暑さには弱いようだ。

夏は涼しいシベリアで子育てをして寒くなるころには「子」も成長して渡りが可能になる。

何よりも豊富な食料を必要とするのでシベリアの広大な大地が必要と。

子育てが終わり、日本に飛来してきて狭い土地にひしめき合っても、

日々の食べ物があれば、仲間内で争う必要がないので、群れで一緒にいても問題はないそうだ。

 

それに引き換え人間の愚かさよ。

貪欲に富を蓄え、その維持のために殺戮も厭わない。

「足る」を知らない故か?

 

数日前から「北」とアメリカのせめぎ合い。それに無条件に付き従う日本と言う国。

メンツだけの争い。

今日が節目になりそうとニュースが伝えている・・・。

 

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