昨夜のNHK。
移民・難民に揺れるヨーロッパ。
ドイツでメルケル首相は、先の戦争の教訓から一貫して人道主義を貫いている。
100万を超える難民に対する手厚い保護。
そのことがドイツ人の反感を買うことにもなっている。皮肉なことだ。
ある男性は公共の住宅を追われ、そのあとに建てられた住宅には難民が住んで自分の住宅はないと。
詳しいことは分からないが事実とするなら筋が違う気がした。
映像で見る限り新築ということもありかなり豪華とまで言えないが立派な住まいと見えた。
まず自国民を救済し、その先に難民保護でないだろうか。
国内における貧富の格差、若者の雇用不安など、まず手掛ける事柄。
移民・難民がテロを引き起こすとの声も。
確かに、そういう手合いも紛れ込んでいるかもしれないと推測はできる。
しかし、何をもって「テロリスト」と判断するか難しいところだ。
フランス大統領選投票日まじかに銃撃で警察官が死傷。
オランド大統領は「テロ」と断言。
日本時間の昨日午後3時から始まった大統領選投票。
マクロン氏とルペン氏の決選投票となりそうだ。
ルペン氏はトランプに倣ったかどうか「フランスファースト」を叫ぶ。
決戦投票の予測ではマクロン氏がルペン氏を大きく引き離しているという。
が、アメリカの例もあるからどうなるか分からない。
ルペン氏はEU離脱を宣言している。
ドイツと共にEUに向けて提携してきた片方が離脱となればもはやEUは機能不全となるだろう。
今年、どいつも選挙がある。
フランス大統領が誰になるかによってヨーロッパ危機が現実のものとなろう。
既に、イギリスはメイ首相が総選挙前倒しを言明。
第一、第二の二つの戦争によってヨーロッパは焦土と化しユダヤ人虐殺、旧ソ連軍によると
見られるポーランドにおける大量殺戮など悲惨な体験をしたはず。
日本においても安泰とは言えない。
戦前回帰が現実味を帯びている。
70年という時間の経過は過去の負を帳消しにするだけの効果をもたらすということか。