【マルチタスクで我武者羅に突っ走ると脳が疲弊してしまう】
そもそも脳は同時進行で思考するようには出来ていないそうです。
あれもこれもと次から次へと直面する問題に解決策を見出そうと扮装しても、
出来ないことはできないのだからしょい込んで思い悩むことは止めたほうがいい、とある脳専門医が言っていました。
ホルモンのバランスを崩して鬱の傾向になる人は女性に多いですが、
集合体の環境で回りに合わせて協調性を取る能力に長けているのは男性より女性のほうなので、
同時進行で様々な作業をこなしていく才能は、下手をすれば両刃の刃となってしまうのかもしれません。
でも、子育て(旦那の世話も)しながらご飯作らんとアカンし、買い物もせなアカンし、掃除洗濯も学校行事も、塾もパートも保護者付き合いも、、、
現在の日本の主婦ほどマルチタスクな女性はいないのではないでしょうか。
女性の社会進出は日本は世界の中でもかなり低いですが、
夫や子供を支えて家庭を維持しながらバリバリと社会経済に貢献できる人材など、
普通に考えても無理だと分かります。
しなくても良いことはしない。ということは今後独身女性はますます増えてくる?
子どもに障害が有ると分かったとき、家庭での比重は母に偏ります。
マルチタスク脳の強い女性は無意識に脳や体を酷使していることが多いです。
まず子供に注意を払う必要がある、その上で限られた時間で様々な問題を処理しなくてはいけない、
自分のことなど後回しです。
しかし、まわりの家族の健常児を見ると、羨む気持ちが出てきます。
何か自分が取り残されたような、孤独感が増していきます。
それまで社会人として責任のある仕事に携わって来た人は余計に孤立を感じます。
あれもしたい、これもしたいと思いは巡り焦るばかりです。
でも今出来ないことはしょい込まないほうがいい。
子どもの将来に想像がつかない不安は考えても埋まりませんし、
マルチタスクで自分を追い込むような時間の使い方はしないほうがいいです。
また、良さげなネット情報に振り回されてしまうと疲れてしまいますから、
子育て中心にならず自分自身に集中できる時間を作ることが、体調バランスを維持していくためのコツと言えます。
子育てについて情報共有できる支援団体に繋がると、より視野を広げていくことができます。
子どもが社会人の一人としてどのような形で巣立っていくのかは、
子どもの成長過程と特性の強さで様々に変わってきます。
良かれと思い試したことが全く上手くいかないことは通常での子育てでも多々あること、
通常の価値観では測れない凸凹児の子育ては、通常で思うようにいかないのは当然のことです。
出来ないことに責任を感じ自分を責める必要はないのです。
その気持ちはしょい込まないほうがいいのです。
母や妻の看板を下ろす時間を作るのは大変だと思いますが、
脳を疲弊させないためにも、体調を崩さないためにも、意識して自分だけの時間は維持してください。