「ASDの子どもを連れて家族旅行をするのは難しい」
確かに一般家庭ようには行かないと思います。
その子の症状の度合いによってどこまでの活動が可能か、事前に内容を組み立てる必要がありますから。
兄弟がいる場合、その兄弟にとっても楽しい旅行となるようオプションを考えます。
できれば父と子、母と子、と内容によって別行動が出来るように予定を組むほうがスムーズに行きます。
行きたいところ、見たいところ、兄弟どちらかに無理に付き合わせることはしないほうが無難です。
その間、別行動ができるように予め予定を調整して置きます。
同じ施設で過ごすにしても、子どもによって時間配分や回るコースを組み立て直します。
「なんで望んでもいないことに無理に付き合わされなアカンのや!」となってしまっては、旅行自体が家族にとって嫌な思い出となってしまいますから。
でも全面的にそれぞれの子どもに合わせるとなると家族旅行の意味がありませんから、どこまでならお互いに共有できるのか、そのすり合わせ、そこがカギとなります。
ここからは別行動、合流するのは~時から、混む時間帯かどうかなど、まずは近場から無理のない内容でやってみます。
上手くいかなかったことがあれば後でどう攻略していくか、作戦を練る。そして次の旅行でリベンジ!
ここがしんどかったんや、ここは別行動のほうが良かった、この場面は時間調整したほうが良い、混雑は避けなあかんかった、
じゃあ次はどうしてやろうか…それを家族で共有していけるのが家族旅行の良いところです。
家族旅行は療育の手段の一つと考えてても良いです。
本当に旅行を楽しみたいときは、子どもは信頼できる人や施設に預けて、子どもと離れた時間を思う存分満喫しましょう。
愛知県日間賀島 民宿きの助。日が暮れるとともに夕日で海も赤く染まっていく。