デスパイネ騒動はむしろチャンス。井上晴哉がロッテの主砲になる日。 【Number Web】
この秋に千葉ロッテの二軍監督から一軍打撃コーチに人事異動した山下徳人の存在がチームに新たな風を吹き込んでいる。
「二軍でやっていたことをそのまま一軍で継続して出来ると思うのでチームにはプラスになると思います」
「ケガの状態も含めてこれまでの過程を見てくれるので気分的にも楽ですね」
選手間からも、そんな声がちらほら聞こえてくるようになった。「選手補強」ならぬ「現場補強」は今のところ成功と言えるのではないか。
後日、山下にそうした声があがっていることを伝えてみると彼はこう言った。
「それ、もしかしたら喜んでいるのかもしれないけど、そうは甘くないですよ。そこは競争ですからね」
最近のロッテは、チームが若返ってきている。
現役時代も含めるとロッテ一筋30年。コーチ、スカウト、様々な立場からプロの本当の厳しさを目の当たりにしてきた。
流した涙も、ひとつやふたつじゃないだろう。
「近年、一軍の選手も若干ですが、若返ってきましたかね。今年も細谷が出て来たりして、若干の入れ替わりが期待できますけど、僕は(選手たちの)良いところも悪いところも全て知っているメンバーですからね。逆に厳しいかもしれないですよ。だからこそ、僕が彼らの順番を間違えないようにしたいですし、これまでどおり厳しい戦いになることは変わりないですから、記事でもそう伝えといてください」
そう笑顔で語った瞳の奥に、チームへの並々ならぬ想いが感じ取れた。
4番デスパイネの残留交渉が決裂で緊急事態に!
2016年シーズンは2位・福岡ソフトバンクにまるで歯が立たないまま終焉を迎えた。
その直後には伊東勤監督とフロントの間でさらなる戦力補強が約束されたようにも思えたが、この秋のFA戦線は補強どころか、そこに参戦すらしなかった。
さらについ先日、2016年シーズンを通して4番を任されてきたアルフレド・デスパイネの残留交渉が決裂。ロッテから離れることが発表された。補強どころか戦力ダウンすら考えられるこの現状に、ファンはきっとヤキモキしているに違いない。
果たしてデスパイネの抜けた穴を一体だれが埋めるというのか……。
そこで山下に、ある選手について訊いてみることにした。社会人チームの日本生命から入団し、来季(2017年)でプロ4年目を迎える井上晴哉のことである。
プロ3年目になって、見えてきた大器の片鱗。
非凡な長打力を期待され、2014年には新人ながら4番で開幕スタメンに抜擢された井上。しかし、ここまでの3年間は、体調面や精神面に何度も弱さが出て、彼の秘めているポテンシャルの半分も発揮するに至っていない。
しかし、プロ3年目を迎えた2016年シーズン。数字では表れない微かな変化を取材を通して彼から感じることが出来た。
「実際、ちょっと体が強くなりましたよね。今年の秋季キャンプも相当きつかったと思うんですけど、彼なりに全てのメニューをこなしたし。これまでの2年間は怪我に泣かされて、今回の秋季キャンプが3年目にして初めての参加でしたが、最後まで乗り切ってくれましたしね。見た目は変わらないですけど、体幹とか体力的なところで強くなった部分があったんじゃないかと思いますよ」
そういうと山下は表情をくずした。
怪我に泣く年が続いて、崖っぷちに追われた井上。
2年目の飛躍が期待された1年目の秋季キャンプでは腰を痛めて、2015年はわずか5試合の出場にとどまった。
「このままでは自分の野球人生は終わる……」
窮地に陥った井上は、その年のオフに社会人時代に所属した日本生命へと出向き、在籍しているトレーナーから怪我をしない体作りについて学んだという。それを2016年のシーズンを通して続けてきたのだ。
「2016年は朝の生活を変えるところからスタートしました。肉離れをしたときも、実はその前から前兆があったり、腰を痛める前も膝に前兆があったりして、そのパターンが続いていたので、そこを変えようと考えました。
まず、シーズン中は朝早めに球場入りして、腰回りのトレーニングを続けました。体を伸ばすのではなく、動かす系のものです。胸周りの筋肉を動かしやすくすることで、他の部分も動かしやすくなるというもの。胸周りの可動範囲を広くするため、それを重点的にやってみたのですが、今年はそのおかげで怪我もなく一年間やれました。そこに何らかの意味があったんじゃないかと思います」(井上)
ファームではあれだけ活躍したのに、一軍のCSでは……。
この秋のキャンプでは技術的な部分でも変化があった。
打撃指導を行った山下は、こう話す。
「これまでは、結果を残したいと思うあまり体の開きが早くなっていたと思うんです。そうしたメンタルの部分も含めて、彼本来のバッティングである逆方向の打球が一軍にいるときは消えていた。そこは本人も分かっていたことだと思うんですけど、この秋のキャンプではそれも修正出来たかなと思います」
ファーム(二軍)では今年、69試合に出場して打率.342、本塁打15、打点50と圧倒的な数字を残している。だが、CSファーストステージ第1戦で相手先発(福岡ソフトバンクの千賀滉大)との相性を買われてスタメンに起用されたにもかかわらず、期待に応えられぬまま沈黙。結局、目立った成績を残すに至らなかった。
いったい何が足りないのか。
主砲不在というピンチをチャンスに変えられるか?
山下はそんな井上についてこう続ける。
「ファームでは逆方向に打つことが出来ていたから出塁率も高かったし、結果も残せていたと思うんです。彼は元々のポテンシャルで右方向にもホームランが打てますし、広角に打てるバッターです。それが一軍に行くと、相手投手のスピードに負けないと思うあまりに、体の開きが出てしまう。悪い癖ですよね。だから意識として、一軍でもっと逆方向に打とうとすれば率は自然と上がるようになると思うんです。また、率が上がるということは彼のポテンシャルから考えれば当然長打率も上がる。来年(2017年)もそこは課題としてあると思います」
当の井上は、現状の手応えについてこう語ってくれた。
「まず、秋季キャンプも含めた1年間、怪我なく終われたことが一番大きいです。これまでの自分は秋季キャンプは行くこともできなかったので、実際にキャンプに行って、あれだけ走り回って、最後まで怪我なく終われたということは『ここまで来れたんだ』という自信にもなりました。2016年のひとつの目標として、怪我をしない体づくりを意識してきました。その目標は1年間体を動かしてきたことで達成できたと思っています。今、やっていることは、このまま継続して、さらに筋力トレーニングを上手く取り入れていくこと。何かが変わってくると思います」
シーズンが終わった12月某日。
井上は午前中の早い時間からロッテ浦和球場に足を運び、ひとりで黙々と汗を流した。怪我に泣かされ、本当の意味で自信が持てず、オドオドしていた彼の姿はもうどこにもない。
主砲不在というチームのピンチを、自身のチャンスへ変えられるか。
2017年はそんな井上晴哉の覚醒を信じてみたい。
(「球道雑記」永田遼太郎 = 文)[了]
和声大砲…
ナゼ、この言葉に、こんなに惹かれてしまうんでしょうね(;^_^A
他球団には当たり前のようにいるのに、かもめ~ずではほとんど見かけないから、羨ましいんでしょうか(´・ω・`)
近年では…
ミカン星人・ケケ原・Oマチュ…
みんな期待されながら、継続して活躍し続けることはできず、かもめ~ずを去っていきました(;´・ω・)
え?
ステーキ屋さんはそんなでもないt…(ry
まぁ、そもそもドラフトでピッチャーばっかし獲ってるから、当たり前といえば当たり前なんですけどねщ(゜Д゜щ)
そんなチーム状況の中、現在一番それに近い立ち位置なのが、アジャですね☆≡(>ω<゛)≡
いつもOP戦しか活躍しないとか、2軍の帝王とかいろいろ言われてますが、どこかで…
どこかで!!(´;ω;`)
来季こそ、開幕4番(再)!
来季こそ、143試合出場!
来季こそ、トリプルスリー!(≧▽≦)ノ
目指せ!
3割、30本、30……盗塁……(,,゜Д゜)
≪を・ま・け≫
はい。
今年も最後の更新となりましたね(^_^)
2016年も、こんなかもめブログもどきをお読みいただき、ありがとうございました!(≧▽≦)ノ
来年も薄甘~く、かもめ記事をあげていくつもりでおります(^_^)
(また、入院とかしなければww)
2017年のかも見もヨロシクお願いいたします(^▽^)/
それでは、皆様。
良いお年をお迎えくださ~~い☆≡(>ω<゛)≡
この秋に千葉ロッテの二軍監督から一軍打撃コーチに人事異動した山下徳人の存在がチームに新たな風を吹き込んでいる。
「二軍でやっていたことをそのまま一軍で継続して出来ると思うのでチームにはプラスになると思います」
「ケガの状態も含めてこれまでの過程を見てくれるので気分的にも楽ですね」
選手間からも、そんな声がちらほら聞こえてくるようになった。「選手補強」ならぬ「現場補強」は今のところ成功と言えるのではないか。
後日、山下にそうした声があがっていることを伝えてみると彼はこう言った。
「それ、もしかしたら喜んでいるのかもしれないけど、そうは甘くないですよ。そこは競争ですからね」
最近のロッテは、チームが若返ってきている。
現役時代も含めるとロッテ一筋30年。コーチ、スカウト、様々な立場からプロの本当の厳しさを目の当たりにしてきた。
流した涙も、ひとつやふたつじゃないだろう。
「近年、一軍の選手も若干ですが、若返ってきましたかね。今年も細谷が出て来たりして、若干の入れ替わりが期待できますけど、僕は(選手たちの)良いところも悪いところも全て知っているメンバーですからね。逆に厳しいかもしれないですよ。だからこそ、僕が彼らの順番を間違えないようにしたいですし、これまでどおり厳しい戦いになることは変わりないですから、記事でもそう伝えといてください」
そう笑顔で語った瞳の奥に、チームへの並々ならぬ想いが感じ取れた。
4番デスパイネの残留交渉が決裂で緊急事態に!
2016年シーズンは2位・福岡ソフトバンクにまるで歯が立たないまま終焉を迎えた。
その直後には伊東勤監督とフロントの間でさらなる戦力補強が約束されたようにも思えたが、この秋のFA戦線は補強どころか、そこに参戦すらしなかった。
さらについ先日、2016年シーズンを通して4番を任されてきたアルフレド・デスパイネの残留交渉が決裂。ロッテから離れることが発表された。補強どころか戦力ダウンすら考えられるこの現状に、ファンはきっとヤキモキしているに違いない。
果たしてデスパイネの抜けた穴を一体だれが埋めるというのか……。
そこで山下に、ある選手について訊いてみることにした。社会人チームの日本生命から入団し、来季(2017年)でプロ4年目を迎える井上晴哉のことである。
プロ3年目になって、見えてきた大器の片鱗。
非凡な長打力を期待され、2014年には新人ながら4番で開幕スタメンに抜擢された井上。しかし、ここまでの3年間は、体調面や精神面に何度も弱さが出て、彼の秘めているポテンシャルの半分も発揮するに至っていない。
しかし、プロ3年目を迎えた2016年シーズン。数字では表れない微かな変化を取材を通して彼から感じることが出来た。
「実際、ちょっと体が強くなりましたよね。今年の秋季キャンプも相当きつかったと思うんですけど、彼なりに全てのメニューをこなしたし。これまでの2年間は怪我に泣かされて、今回の秋季キャンプが3年目にして初めての参加でしたが、最後まで乗り切ってくれましたしね。見た目は変わらないですけど、体幹とか体力的なところで強くなった部分があったんじゃないかと思いますよ」
そういうと山下は表情をくずした。
怪我に泣く年が続いて、崖っぷちに追われた井上。
2年目の飛躍が期待された1年目の秋季キャンプでは腰を痛めて、2015年はわずか5試合の出場にとどまった。
「このままでは自分の野球人生は終わる……」
窮地に陥った井上は、その年のオフに社会人時代に所属した日本生命へと出向き、在籍しているトレーナーから怪我をしない体作りについて学んだという。それを2016年のシーズンを通して続けてきたのだ。
「2016年は朝の生活を変えるところからスタートしました。肉離れをしたときも、実はその前から前兆があったり、腰を痛める前も膝に前兆があったりして、そのパターンが続いていたので、そこを変えようと考えました。
まず、シーズン中は朝早めに球場入りして、腰回りのトレーニングを続けました。体を伸ばすのではなく、動かす系のものです。胸周りの筋肉を動かしやすくすることで、他の部分も動かしやすくなるというもの。胸周りの可動範囲を広くするため、それを重点的にやってみたのですが、今年はそのおかげで怪我もなく一年間やれました。そこに何らかの意味があったんじゃないかと思います」(井上)
ファームではあれだけ活躍したのに、一軍のCSでは……。
この秋のキャンプでは技術的な部分でも変化があった。
打撃指導を行った山下は、こう話す。
「これまでは、結果を残したいと思うあまり体の開きが早くなっていたと思うんです。そうしたメンタルの部分も含めて、彼本来のバッティングである逆方向の打球が一軍にいるときは消えていた。そこは本人も分かっていたことだと思うんですけど、この秋のキャンプではそれも修正出来たかなと思います」
ファーム(二軍)では今年、69試合に出場して打率.342、本塁打15、打点50と圧倒的な数字を残している。だが、CSファーストステージ第1戦で相手先発(福岡ソフトバンクの千賀滉大)との相性を買われてスタメンに起用されたにもかかわらず、期待に応えられぬまま沈黙。結局、目立った成績を残すに至らなかった。
いったい何が足りないのか。
主砲不在というピンチをチャンスに変えられるか?
山下はそんな井上についてこう続ける。
「ファームでは逆方向に打つことが出来ていたから出塁率も高かったし、結果も残せていたと思うんです。彼は元々のポテンシャルで右方向にもホームランが打てますし、広角に打てるバッターです。それが一軍に行くと、相手投手のスピードに負けないと思うあまりに、体の開きが出てしまう。悪い癖ですよね。だから意識として、一軍でもっと逆方向に打とうとすれば率は自然と上がるようになると思うんです。また、率が上がるということは彼のポテンシャルから考えれば当然長打率も上がる。来年(2017年)もそこは課題としてあると思います」
当の井上は、現状の手応えについてこう語ってくれた。
「まず、秋季キャンプも含めた1年間、怪我なく終われたことが一番大きいです。これまでの自分は秋季キャンプは行くこともできなかったので、実際にキャンプに行って、あれだけ走り回って、最後まで怪我なく終われたということは『ここまで来れたんだ』という自信にもなりました。2016年のひとつの目標として、怪我をしない体づくりを意識してきました。その目標は1年間体を動かしてきたことで達成できたと思っています。今、やっていることは、このまま継続して、さらに筋力トレーニングを上手く取り入れていくこと。何かが変わってくると思います」
シーズンが終わった12月某日。
井上は午前中の早い時間からロッテ浦和球場に足を運び、ひとりで黙々と汗を流した。怪我に泣かされ、本当の意味で自信が持てず、オドオドしていた彼の姿はもうどこにもない。
主砲不在というチームのピンチを、自身のチャンスへ変えられるか。
2017年はそんな井上晴哉の覚醒を信じてみたい。
(「球道雑記」永田遼太郎 = 文)[了]
和声大砲…
ナゼ、この言葉に、こんなに惹かれてしまうんでしょうね(;^_^A
他球団には当たり前のようにいるのに、かもめ~ずではほとんど見かけないから、羨ましいんでしょうか(´・ω・`)
近年では…
ミカン星人・ケケ原・Oマチュ…
みんな期待されながら、継続して活躍し続けることはできず、かもめ~ずを去っていきました(;´・ω・)
え?
ステーキ屋さんはそんなでもないt…(ry
まぁ、そもそもドラフトでピッチャーばっかし獲ってるから、当たり前といえば当たり前なんですけどねщ(゜Д゜щ)
そんなチーム状況の中、現在一番それに近い立ち位置なのが、アジャですね☆≡(>ω<゛)≡
いつもOP戦しか活躍しないとか、2軍の帝王とかいろいろ言われてますが、どこかで…
どこかで!!(´;ω;`)
来季こそ、開幕4番(再)!
来季こそ、143試合出場!
来季こそ、トリプルスリー!(≧▽≦)ノ
目指せ!
3割、30本、30……盗塁……(,,゜Д゜)
≪を・ま・け≫
はい。
今年も最後の更新となりましたね(^_^)
2016年も、こんなかもめブログもどきをお読みいただき、ありがとうございました!(≧▽≦)ノ
来年も薄甘~く、かもめ記事をあげていくつもりでおります(^_^)
(また、入院とかしなければww)
2017年のかも見もヨロシクお願いいたします(^▽^)/
それでは、皆様。
良いお年をお迎えくださ~~い☆≡(>ω<゛)≡