交通事故に遭って、紛争になり、弁護士に依頼すると、裁判となることがほとんどです。
裁判になるとお金がかかるので、できたら、弁護士には交渉で解決してもらいたいのですが、弁護士は、すぐに裁判をします。
そうなんです、弁護士は、裁判をしたがるんですよね。
”決着はお上に” とお考えなんでしょうか。
それとも、交渉の能力がないので、裁判所に判断を委ねて、責任逃れをしようとしているのでしょうか。
裁判では、たとえ証拠があっても、弁護士の無能力さのせいで、裁判が不利になることもよくあるのです。
日本の裁判所というのは、事実を争うのではありません。
交通事故の裁判で、事実をはっきりとさせたいと思っている人がいるでしょうが、必ず、真実を主張する者が勝つわけではありません。
代理人である弁護士の裁判の仕方によって、証拠があるのに、負けてしまう裁判だってあるのです。
依頼人は、弁護士に対し、高い着手金を支払っています。
着手金をもらったら、あとは、適当に仕事をして、早く事件終結を迎えようとする弁護士が多いです。
あるいは、たらたらと仕事をして、裁判を長引かせて、いつも間にか相手方の方が有利になってしまうことも多くあります。
判決が出て、負けても、「次、控訴しますか?」と、またさらに裁判を長引かせて、着手金を取ることしか考えない弁護士がほとんどなんです。
これまで、あまり弁護士と接することがなかった人が多かったと思います。
『弁護士に依頼する』というと、相続問題であったり、離婚問題、金銭問題など、一部の人たちが弁護士に依頼することが通常でした。
ところが、『交通事故の弁護士費用特約』というもので、弁護士へ依頼する敷居が低くなり、「生涯で弁護士と接することがあった」という人が増えたと思います。
私は、過去に、弁護士事務所にいた人間で、多くの事件を見てきましたが、弁護士に依頼するということは、得策な人生ではないと実感しました。
弁護士事務所に来る人たちは、みなトラブルを抱えている人たちです。
依頼人は弁護士に大金を支払って、弁護士を信用して、弁護士に対応を委任します。
しかし弁護士へ支払う費用が大きいので、ほとんどの依頼人は、お金と時間を失うことで解決となるのです。
依頼人は、裁判中は、当然に、精神的に穏やかでないと思います。
冷や冷やしながら数か月間、いや、何年も、裁判が終わるまで、依頼人は、じっと忍耐をもって解決を待つのです。
その心中を思うと、わが身のように、辛いですね。
近年は、交通事故が激減してきたというデータが出ています。
大変、良いことです。
交通事故は大けがをして一生を台無しにすることもありますし、たとえ弁護士に依頼しても、損害が取り返せる効果は期待できません。
『交通事故は、遭わない』に限ります。
交通事故に遭わないよう、ご注意して生活されて下さい。