傘の裏が管孔になっているキノコをイグチ系と分類しているが、味の面では美味しいキノコに分類されるアミタケは、昔はよく採ったが、近年では取らなくなった。
味は良いのだが、管孔の中に入り込んだ小さなキノコ虫が容易に駆除できない。
多くのキノコ仲間は、キノコ虫もタンパク質などと言って、意に介さないが、丁寧な料理を心掛け、持て成し料理を主体にする私は、キノコ虫の完璧排除が出来ないので採るのを止めた。
塩水に浸けてキノコ虫を死滅させるが、茹であがったアミタケを出汁の中で揉むと、管孔から死んだキノコ虫が出てくるのだ。
髪の毛ほどの細さで、3mmほどの長さの線虫だが、どうやっても完璧に排除できない。あまり神経質になることもないが、家族に食べさせると思うと、生理的に虫の存在が許せないのだ。
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