“ナズナ”なんて聞くと、イメージが浮かびにくいのですが、
“ぺんぺん草”と言われると絵が浮かんできます。
よく「ぺんぺん草が生える」と比喩しますが、
荒廃してしまって草木がなくなった所でも生えている雑草で、
荒れ果てた様子を言いました。
寒いこの時期は、タンポポのようにロゼッタ状態で冬を越します。
原っぱの地面に這いつくばっているロゼッタは、
タンポポかナズナのどちらかです。
北浅川の川べりには、たくさんのロゼッタが見られます。
咲いた花が実って、秋に枯れるころになると、
鞘に入った種がカラカラと音を立てるのを、
子供時分には不思議に感じたのを覚えています。