昨年は台所に忘れ去られて発芽したサトイモを、冗談半分で菜園に埋め込んだら、4玉から60個ほどのサトイモが収穫できて笑いました。
今年は種苗屋からサトイモの種イモを購入して、専用畝を立てて栽培しました。
やっと種イモから地上茎が出て、葉を広げ始めたころ、家人が昨年同様に台所で発芽したサトイモを持って来て、「また埋めて」と言って来た。
畝には追加栽培する場所がなく、年初に畝割りをして栽培しているから、途中で追加されると栽培予定が狂ってしまう。しかし、発芽した芋を捨てるのは勿体ないから、何とかサトイモ畝の片側を広げて定植した。買った種イモ10個に台所イモ10個で計20個を栽培することになった。
前年同様の収穫なら、5倍の300個が収穫できることになる。
そんなに大量のサトイモが採れたら食べきれないから、近所へのお裾分けが決定だ。
昔、床下に糠樽が収められていて、母親が床板を外して糠樽の中から漬物を出して食卓に並べてくれた。
夏のころにはキュウリの糠漬けが定番で、糠漬けだけで飯を掻き込んだものだ。
八百屋のキュウリが安くなる晩夏には、外に置かれた一斗樽には塩蔵されたキュウリが樽いっぱいに漬けこまれていた。
40kgほどの重さがある御影石が乗っていて、母親では持てなかったから、重石を上げ下げするのは私の仕事だった。
懐かしい母親手製の古漬けキュウリを真似て仕込んではみたものの、あの母親の味にはならない。
何が違うのか、もう3年も繰り返しているが、まったく別物の仕上がりだ。
母親が生きている間に、仕込みの技を聞いておけば良かった。
新潟出身の知人が、「久保田や八海山など新潟の酒なら地元で買った方が遥かに安い」と言うので、知人が地元から酒を取り寄せるときに合わせて、一緒に注文を入れてもらった。
久保田の千寿6本、八海山2本を頼んだが、確かに安い。
こちらで買うより3割ほど安い感じだ。
久保田、久保田と巷ではもてはやすので、最近は値が上がっているが、昔でいう2級酒だ。
本来は安くてサラりとした呑み心地から、庶民の酒だったのだ。
私は久保田より八海山の方が好きだ。
八海山は酒度が低く、白身魚や薄味の和食に合う酒だ。
菜園野菜や山菜に合わせて八海山を呑んだが、やっぱり八海山は自分の舌に合う。料理の味を邪魔しない呑み心地が好きだ。