コロナ感染者の拡大が止まらない。「真剣勝負の三週間」、
「静かな正月」で止まるのか。
全国的には未だ感染者の出ていない町や村は多いだろうが、
都道府県別で北海道を抜き返して全国5位の埼玉県で、唯一
感染者0が奥秩父の小鹿野(オガノ)町。
平安時代の書物に「巨香郷(コカゴウ)」と記される歴史の
古い町で早くから教育や産業が発展した。全て住民で行う
「小鹿野歌舞伎」でも有名である。
鉄路の駅がなく秩父市までのバス便だけなので、豊かな
自然が残り、名水の町でもある。
この秩父では横瀬町が1人、県内唯一の村、東秩父村が
3人、和同開珎発祥の皆野町が同じく3人と、埼玉県では
最も感染者の少ない地域である。
さて、松戸市の新坂川沿い散策も4回目、最終回である。
北松戸駅前で休憩し再び新坂川沿いへ。
左岸の常磐線沿いを進むが、降りて来た跨線道路で行き
止まりとなり右岸へ。ヤマザキパンの工場前では製造中の
パンのいい香りがしてくる。
小さな「はなごうばし(花合橋)」で再び左岸へ戻る。
川沿いを離れ、旧水戸街道を渡って向かうのは金山神社。
常磐線を渡る参道で有名だが、もちろん反対側から行くのが
正規である。
燈籠に貼られるのは「コロナの為、初詣の汁粉、樽酒の
接待は中止」とな。
歩道橋渡った先、小高い丘に祠が建つ。祭神は金山彦神、
鍛冶屋の神である。更に高いところに「富士嶽浅間神社」。
街の中に妙な霊気がありそう。
ごく狭い境内から松戸市役所を望む。これで行かなく
ても済んだ。
再び歩道橋を戻り、常磐線を挟んだ吉祥寺に入ると樹木
の冬支度で植木屋さんが入っている。向かい側の庫裏には
掃除屋さん、これも初詣準備のようである。
この吉祥寺は、弘法大師が一本の木から彫った三体の
うち、根本を彫った薬師如来像を納めたと言われ、この
一帯が根本村となり、今も松戸市根本である。
小道を辿り賑やかな根本の交差点に出る。旧水戸街道の
向きを間違えてウロウロとするが、何とか根本橋に出る。
下の写真の左右方向が旧水戸街道である。
根本橋から見る新坂川の上流方向。左手奥から流入する
のが本家の「坂川」。西を流れる江戸川の水量によて逆流
することもあったため「逆川」とも言われた。
ここから下流はその坂川となるため、新坂川はここが
終点である。ここから下流の坂川沿いはこの春、満開の
桜並木を見ながら歩いているので、江戸川への放水路を
見て新坂川散策の打ち上げとする。
江戸川を渡る、高谷ジャンクションまで伸びた外環や、
河川敷の親水公園を眺める。
今日は冷たいレモンハイで「チェアリング」と思ったが、
石段には先客がいるので「スタンディング」となる。
本家の坂川は松戸市南部を更に南下し、市川市国府台で
江戸川に注ぐ。その途中に「矢切の渡し」がある。いつか
好日を狙って、そのあたりも歩いてみよう。