「日本国民にはマスクの二枚も恵んでおけばよい!」
映画「翔んで埼玉」を上回るディスり(侮り)が、本当に
はじまると言う。
「これで国民も静かになるだろう」という官邸官僚の発想
らしいが、これに乗った安倍首相はもっと馬鹿である。
周りに誰か止める人間はいないのだろうか。
このマスク、口と鼻を同時に蔽えないほど小さいという。
その膨大な量と費用を考えると、バックマージン目当てでは、
と勘繰りたくもなる。
さて、アホな話はこのぐらいにして「大平正芳~戦後の
保守とは何か~」の2回目である。
この「鈍牛」とあだ名された大平正芳を表す言葉として、
彼を信頼した当時の駐日米大使ライシャワーの次の評価が
うってつけであろう。
「引っ込み思案であるように見えることによって目立ち、
人の後に追随するように見えることによって人を指導する
ような人物であった。これは、彼が未来へのビジョンを
持っていたからであった。」
この未来へのビジョンを、昨日紹介した施政方針演説で
語った大平正芳は早速、九つの政策研究会を立ち上げた。
メンバーについては、在野の碩学を集めること、三十歳
台から四十歳台の、21世紀にかけて第一線で活躍できる
人々を選ぶように指示した。
その九つの政策研究会は以下の通り。昨日の施政方針と
比べてみて欲しい。()内は座長の肩書である。
1.田園都市構想研究(国立民族学博物館長)
2.対外経済政策研究会(東大教授)
3.多元化社会の生活関心研究(統計数理研究所長)
4.環太平洋連帯研究(日本経済研究センター長)
5.家庭基盤充実研究(東京女子大教授)
6.総合安全保障研究(平和・安全保障研究所長)
7.文化の時代研究(山本書店店主)
8.文化の時代の経済運営研究(東大教授)
9.科学技術の史的展開研究(国立公害研究所長)
如何であろうか、経済中心から家庭・地域・文化中心の
社会を目指した施政方針を具現化する研究会である。
残念ながら、党内不和で「ハプニング解散」による衆参
同時選挙の最中、急逝したこと、党内は逆に引き締まり、
自民党が圧勝したことはご存じの通りである。
新型コロナ後の混迷した日本を引っ張る水先案内人は
誰か出るのであろうか。
ペーパークラフトの新作品は、鳥のように大空を飛ぶ夢を
実現しようとしたレオナルド・ダ・ヴィンチの羽ばたき型
人力飛行機である。
正式には「オーニソプター」と言い、固定翼のグライダー
とは異なる。ダ・ヴィンチは空想だけではなく、トビなどの
鳥をよく観察し、翼の動きや骨格を研究し実際に設計したが、
実際に作ったかどうかは不明と言う。
このオーニソプターは部品数は三十あまり、二日半、延べ
10時間ほどで完成したが、羽の角度が浅く「飛んで」いる
躍動感がないのでもう一日かけて大改造。
ついでに青い背景板と同色の絹糸で吊ってみた。
大きさは42センチほど、改造したのは翼の取り付け部。
いろいろ無理しているうちに歪んでいるが、これもご愛敬。
さて、深海に潜り大空を飛んだので次は大地を走るもの、
何にしよう。