自律神経活性療法(ゆどう術)の
薬を使わない富永しゅうかんです。
3か月以上続くのは自律神経が原因。
自律神経に起因する内容を書いてゆきます。
自律神経失調の回復中に「釣り」をお勧めします。
詳細に関してはメールにて。迅速返信します。
こんにちは、
著書「めまい・吐き気・不眠の治療」本文より抜粋・・・
前回の続き・・・
68頁
いて雲の上から下界をのぞいているような、すべて自分の周りのことが全く
自分に関係がないように思えるのです、と諄々と体調の変化を話された。
私は、これまでにいろいろな治療機関に診てもらったか、どうか尋ねた。
S ・Kさんは、神経科や精神科の医師に診察してもらい、病名は聞いてない
けれど抗欝剤を服用していると……。私は、S ・Kさんの体調の面から
検査を始めてみた。血圧は百二十1七十、麻痺症状はなく手は正常、
足も正常であったが、多少むくんでいた。また、下の歯が非常に薄くて、
端の方は透明に近い。膝蓋腱反射は非常に克進しており、右側がピョンピョンと
ひどくあがる。この膝蓋腱反射によって脳の働きが判断できる。
肘の反射も同様。歯槽が紫色に黒ずんでいた。血管運動反射はちょっと
少ないが正常、十二指腸潰瘍が軽度だがあるということ。背中には痣が
大きくできいる。顔色は土色で、何となくきつく、だるそうな感じの表情であった。
私と会話をしている間も、横になりたい、もう話をするのをやめたい、
というような気だるそうな姿勢で、病状がかなり進行していることが観察できた。
S ・Kさんは、今回相談に来られる前、 一年ぐらい以前のことであるが、
私の「自律神経自
69頁
宅治療の本』を購入されて、自分なりに実行しておられたということであった。
ご相談に来られて、病気の内容・原因がわかったので一安心しましたと奥様と
一緒に帰っていかれた。私も忘れていたが、それから六カ月過ぎていた。
また、この方から電話があって、今回は予約して再度ご相談にこられた。
そして相談のあとで、施療をしてほしいと懇願された。「この六カ丹の間、
先生からいろい,ろとお聞きしましたことを、自分なりにやってみました。
医者の薬も飲みながら自分なりに、人の体験も聞いてやってみたのです。
でも、 一向によくならない。やっばり、先生の専門的な施療が必要なんだな、
ということが判りましたので、 一つ宣しくお願い致します」
「貴方のお勤めの方は、いかがですか?」「ええ、銀行というところは担当の
職場が定っておりますので、ほかの部署の人からの干渉はあまりありませんが、
上司から注意されたことがあります。出勤はしているのですが、仕事の能率は
さっばり駄目なんです。いずれは欠勤しなければならなくなるでしょう。
自分自身で本当に絶望的になっているんです」とふかい溜息とともに告白された。
三カ月以上を経過すると、以前の状態は判断の材料にならないので、
今回、新たに体の状態や、いろいろな症状をお聞きすることになった。
70頁 施療記録写真
富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・よくわかる心の病
他11冊
薬を使わない富永しゅうかんです。
3か月以上続くのは自律神経が原因。
自律神経に起因する内容を書いてゆきます。
自律神経失調の回復中に「釣り」をお勧めします。
詳細に関してはメールにて。迅速返信します。
こんにちは、
著書「めまい・吐き気・不眠の治療」本文より抜粋・・・
前回の続き・・・
68頁
いて雲の上から下界をのぞいているような、すべて自分の周りのことが全く
自分に関係がないように思えるのです、と諄々と体調の変化を話された。
私は、これまでにいろいろな治療機関に診てもらったか、どうか尋ねた。
S ・Kさんは、神経科や精神科の医師に診察してもらい、病名は聞いてない
けれど抗欝剤を服用していると……。私は、S ・Kさんの体調の面から
検査を始めてみた。血圧は百二十1七十、麻痺症状はなく手は正常、
足も正常であったが、多少むくんでいた。また、下の歯が非常に薄くて、
端の方は透明に近い。膝蓋腱反射は非常に克進しており、右側がピョンピョンと
ひどくあがる。この膝蓋腱反射によって脳の働きが判断できる。
肘の反射も同様。歯槽が紫色に黒ずんでいた。血管運動反射はちょっと
少ないが正常、十二指腸潰瘍が軽度だがあるということ。背中には痣が
大きくできいる。顔色は土色で、何となくきつく、だるそうな感じの表情であった。
私と会話をしている間も、横になりたい、もう話をするのをやめたい、
というような気だるそうな姿勢で、病状がかなり進行していることが観察できた。
S ・Kさんは、今回相談に来られる前、 一年ぐらい以前のことであるが、
私の「自律神経自
69頁
宅治療の本』を購入されて、自分なりに実行しておられたということであった。
ご相談に来られて、病気の内容・原因がわかったので一安心しましたと奥様と
一緒に帰っていかれた。私も忘れていたが、それから六カ月過ぎていた。
また、この方から電話があって、今回は予約して再度ご相談にこられた。
そして相談のあとで、施療をしてほしいと懇願された。「この六カ丹の間、
先生からいろい,ろとお聞きしましたことを、自分なりにやってみました。
医者の薬も飲みながら自分なりに、人の体験も聞いてやってみたのです。
でも、 一向によくならない。やっばり、先生の専門的な施療が必要なんだな、
ということが判りましたので、 一つ宣しくお願い致します」
「貴方のお勤めの方は、いかがですか?」「ええ、銀行というところは担当の
職場が定っておりますので、ほかの部署の人からの干渉はあまりありませんが、
上司から注意されたことがあります。出勤はしているのですが、仕事の能率は
さっばり駄目なんです。いずれは欠勤しなければならなくなるでしょう。
自分自身で本当に絶望的になっているんです」とふかい溜息とともに告白された。
三カ月以上を経過すると、以前の状態は判断の材料にならないので、
今回、新たに体の状態や、いろいろな症状をお聞きすることになった。
70頁 施療記録写真
富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・よくわかる心の病
他11冊