新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議
令和2年1月21日 首相官邸
令和2年1月21日、安倍総理は、総理大臣官邸で新型コロナウイルスに関連した感染症対策に
関する関係閣僚会議を開催しました。
会議では、新型コロナウイルスに関連した感染症への対応について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「今般の中国武漢市における新型コロナウイルスに関連した感染症については、我が国でも、
先週、武漢市に滞在歴のある方について、初めての感染が確認されました。
現時点で、持続的なヒトからヒトへの感染が確認されている状況にはありませんが、中国では
引き続き患者数が増加しており、一層の警戒が必要となります。
このため、厚生労働大臣を始め、関係閣僚におかれては、本日決定した対応方針の下、検疫に
おける水際対策の一層の徹底、国内で関連性が疑われる患者等を把握し、検査する仕組みの着実な運用、
国際的な連携を密にし、感染症の発生状況等の情報収集の徹底などに万全を期してください。
その上で、国民に対し、引き続き迅速かつ的確な情報提供を行っていくよう、よろしくお願いします。」
新型コロナウイルスに関連した感染症への対応について(令和2年1月21日)(PDF/110KB)
中国の新型ウイルス、米国・台湾でも初確認。 感染者300人超
【1月22日 AFP】(更新)中国・武漢(Wuhan)で発生した新型コロナウイルスの感染が
拡大している問題で21日、米国と台湾で初の感染者が確認された。中国では死者が6人、感染者が
315人に増えており、各国は感染拡大阻止に向けた措置を強化している。
米連邦政府と北西部ワシントン州の両当局によると、同国初の感染者となったのは同州シアトル
(Seattle)近郊在住の30代の男性。武漢から米国に渡航していたが、集団感染の中心と考えられている
同市の海鮮市場は訪れていなかった。
男性は現在入院しているが、容体は良好という。当局は入院の理由について、
病状が重いためではなく予防措置のためと説明している。
米保健当局は感染者の確認を受け、空港での検査態勢を強化。米疾病対策センター(CDC)の
職員がシカゴとアトランタの2都市の国際空港に追加派遣されるほか、武漢からの航空便は今後、
検査システムが導入されている5空港に行き先が変更される。
台湾で感染が確認されたのは、武漢在住の50代の台湾人女性。20日に台湾に戻り、熱やせき、
喉の痛みなどの症状を訴えていた。
新型コロナウイルスはこのほか、タイ、日本、韓国でも感染が確認されている。20日夜には、
中国の国家衛生健康委員会(NHC)の著名専門家が人から人への感染を確認したと発表し、
大流行が起きる可能性への懸念が広がった。
だが武漢市で調査を行った世界保健機関(WHO)は感染経路について慎重姿勢を保っており、
スイスのジュネーブで開いた会見では「決定的な結論を引き出すのに十分な情報が得られていない」
と述べている。
インド・コルカタの国際空港で、中国から到着した人々の体温をカメラで計測する職員(2020年1月21日撮影)。
マレーシアの首都クアラルンプールの国際空港で、到着した乗客の体温を計測する機器の画面(2020年1月21日撮影)。
仁川空港
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ロシアは中国国境との水際対策強化、米国は検問所設置の空港増やす
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WHOは22日に緊急会合、「国際的に懸念される緊急事態」か判断
新型コロナウイルスの感染が米国でも報告された。中国中部で発生し、数百人が感染した
同ウイルスは中国以外にも広がり、各国の保健当局は拡大を封じ込めるよう取り組んでいる。
ワシントン州の保健当局者が21日、CDSとの電話協議で明らかにしたところでは、
米国で見つかった感染者は中国に渡航後、今月15日に米国に戻った30代男性。新型ウイルスに
関するニュースを見て直ちに診察を受け、念のため入院しているが体調は悪くないという。
ロシアは中国国境での水際対策を既に強化しており、米国は複数の空港に中国からの入国者の
検問所を設置した。
米国は21日、既に設置済みのニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスに加え、
アトランタとシカゴにも検問所を設けると発表。CDCによると、これまでに1200人を調べたが
まだ新型コロナウイルスの感染者は見つかっていないという。
ホワイトハウスのグリシャム大統領報道官は、トランプ大統領が武漢での感染拡大について
説明を受けたと述べた。いつ誰が説明したかについては明言しなかった。