クルーズ船 10人がウイルス感染。 重症者なし
2020年2月5日 9時17分 NHKニュース
厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスに感染していた香港の男性が乗船し、
3日から横浜港沖に停泊しているクルーズ船で、発熱などの症状が見られる人やその
濃厚接触者にウイルス検査を実施した結果、10人がウイルスに感染していたことが
確認されました。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は3日の夜から横浜港の大黒ふ頭の沖合に
停泊しています。
先月20日に横浜を出発し、鹿児島を回って香港に立ち寄った際、船を下りた香港に
住む80歳の乗客の男性が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
クルーズ船はその後、沖縄などを回ったあとに横浜港に戻りましたが、着岸せずに
船内で乗客と乗組員全員の合わせて3700人余りを対象に検疫が行われました。
厚生労働省によりますとこのうち、発熱やせきなどの症状があった人や症状がある人と
濃厚接触した、合わせて273人から検体を採取してウイルス検査を行い、その結果、
31人分の結果が判明し、このうち10人がウイルスに感染していたことが確認されたと
いうことです。
船内にいる人は、検査を受けた人の結果が判明するまで、症状の無い人も含めて全員、
船内で待機してもらっていましたが、厚生労働省は感染が確認された10人については
午前7時半から神奈川県内の医療機関へ搬送するとともに、引き続き乗客などへの
検疫と検査を続けています。
10人に重症者なし
ウイルスへの感染が分かった10人のうち、症状が重い人はいないということです。
日本人は10人のうち3人
ウイルスへの感染がわかった10人のうち、日本人は3人だということです。
残る乗客ら 原則14日間船内待機の方針
新型コロナウイルスに感染していた香港の男性が乗船し、3日から横浜港沖に停泊
しているクルーズ船で、10人がウイルスに感染していたことが確認されたことを受けて、
厚生労働省は船内に残る乗客と乗組員については原則として14日間、船内に引き続き
とどまってもらい、客室などで待機してもらう方針だということです。
船内の様子