スー・チー、国連総会出席を取りやめ ロヒンギャ問題批判を恐れる?
2017年9月13日(水)15時14分 Newsweek
ミャンマーの与党スポークスマンは13日、アウン・サン・スー・チー国家顧問が今月ニューヨークで開催される国連総会に出席しない
ことを明らかにした。
ミャンマー西部ではイスラム系少数民族ロヒンギャの武装勢力と治安部隊の戦闘が激化し、約37万人のロヒンギャの住民が隣国
バングラデシュへの避難。スー・チー氏に対しては、この問題への対応をめぐり国際社会で批判が強まっており、一部では授与された
ノーベル平和賞の取り消しを求める動きもある。
スポークスマンはロイターに、国連総会欠席の理由は不明としながら「スー・チー氏は今まで批判や問題に立ち向かうことを恐れた
ことはない。おそらく対応しなければならない緊急の問題があるのだろう」と述べた。
高官によると、国連総会にはヘンリー・バン・ティオ副大統領が出席する。
スー・チー氏は昨年の総会で、実質的な政権トップとして初めて一般討論演説を行った。