ノートルダム寺院火災 「爆撃のよう」屋根に穴 内部はがれき
2019年4月17日 3:20 発信地:パリ/フランス AFP
【4月17日 AFP】中世の貴重な窓から割れ落ちたステンドグラスの破片、尖塔が崩落し聖歌隊席
付近の屋根にできた大きな穴、天井から焼け落ち床に散乱したがれき…。
フランスの首都パリにあるノートルダム寺院(Notre Dame Cathedral)を15日夕に襲った
火災は消防隊が鎮火にこぎ着けたが、一夜明け日の光に照らされた現場から、その被害の規模が
明らかになった。
開け放たれた大きな扉の一つからは、寺院内部に焼け焦げたがれきが山になっているのが見える。
被災後の寺院内に最初に足を踏み入れた人の一人、ノートルダム寺院のフィリップ・マルセ
(Philippe Marsset)司教総代理は、「爆撃を目にしたような感じがした」と語った。
しかし希望の兆しを示すものもあった。寺院奥にあった金色の十字架が無傷で残り、
闇の中で毅然(きぜん)と輝いていた。損壊を免れたステンドグラスや彫像もある。
被害を受けずに済んだものも多く、石造部分の大半と2つの巨大鐘楼が無事だった事実は、
安堵(あんど)をもたらした。マルセ氏は「ただあぜんとしている。奇跡的という以上に、
畏怖の念さえ覚える」と話している。
被災後の様子