スイス南部で氷河雪崩の恐れ、近隣住民200人以上が避難
2017年9月10日 20:03 発信地:ジュネーブ/スイス AFP
スイス南部バレー州の氷河(2017年8月2日公開)
【9月10日 AFP】スイス南部のトリフト(Trift)で氷河雪崩が発生する恐れがあり、住民ら数百人が避難する事態となっている。
地元バレー(Valais)州の警察当局によると、巨大な氷塔(セラック)がすぐにでも崩壊しかねなない状態だという。
氷塔とは氷河上で塔状に隆起した氷の塊だが、トリフト氷河周縁の「氷舌」沿いで、最大で1日130センチの大きな移動がみられる
ことを地質学者が確認したという。
氷河雪崩が発生すればサース・グルント(Saas-Grund)の村が巻き込まれる恐れがあり、当局はすでに222人を避難させたと
いう。
現地では、先週初めごろから氷河下部の移動が増したため、レーダーが設置され氷河の動きが監視されている。