また伊ブランドに「人種差別」批判、グッチのセーター販売中止
2019年2月7日 21:31 発信地：パリ/フランス AFP
【2月7日 AFP】イタリアのファッションブランド「グッチ（Gucci）」は7日、同社が販売していた
黒いタートルネックのセーター（890ドル）が黒人差別的であるとの批判を受け、販売を中止した。
目の下まで覆われるこのセーターは、口の位置に穴が開いており、その周りを大きな赤い唇で
縁取ったようなデザインになっている。
このセーターについて、差別的とみなされる黒い肌と赤い唇の人形の「ゴリウォーグ」に似ているとの
指摘が上がった。
グッチはソーシャルメディア上で批判が出始めてわずか数時間のうちに「深くおわびする」との
謝罪声明を出し、オンラインと実店舗の両方で問題の商品の販売を直ちに中止したと発表。
「組織全体の多様性の向上を目指して尽力するとともに、今回の出来事を大きな教訓としたい」との
方針を示した。
こうした問題でつまずいた欧州のファッションブランドは同社だけではない。昨年12月にはイタリアの
プラダ（Prada）が販売したアクセサリーのキャラクター製品に対し「黒人を侮辱している」との批判が
高まり、同社は製品の販売を取りやめた。このキャラクターは色が黒く唇が分厚いデザインが特徴。
人種差別的なカリカチュアに類似しているとの批判を受け、展示・販売を取りやめると発表。
また中国人女性が箸でピザやパスタを食べる広告を出した「ドルチェ＆ガッバーナ（Dolce & Gabbana）」
に対してもやはり人種差別との非難が殺到し、不買運動に発展した。
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