見出し画像

主夫の徒然なるままに

養育費の「逃げ得」を許さない(1)

パソコンを入れ替えてたので、久々にOCRを動かそうと思い、scansnapというスキャナーを稼働させてみた。ちょっと古い新聞の切り抜きだが、文字化して残すには有益なので実行する。新聞の縦書き、2段組みなど構成が複雑だが、ちょっとした工夫で、自分で打つより数十分の1の時間で完了した。

その記事より、  
西日本新聞2019/08

養育費の「逃げ得」許さない
<法改正で取れたてやすく>

 
ひとり親家庭の子どもの貧困率が50.8%(2016年国民生活基礎調査)と高止まりが続いている背景に、別居親の4人に3人が養育費を払っていないことがある。今年5月に民事執行法が改正され、施行後は不払いの養育費を裁判所が差し押さえた財産から取り立てる「強制執行」を同居親が申し立てやすくなる。ただ、強制執行できるのは、調停や公正証書など法的効力のある文書で取り決めた場合だけ。協議離婚が9割を占め、養育費を口約束で済ますことが多い日本では「法改正の効果は限定的」との声も聞かれる。

福岡県の30代女性は数年前、小学生の子ども2人を連れて離婚する際、元夫と2人で公証役場に出向き、公正証書で養育費を月10万円とし、払わない場合は強制執行できる旨を記した公正証書を作った。だが8年後、養育費が支払われなくなった。元夫は以前の勤め先を辞めていた。
夫の預貯金から払ってもらうため、強制執行の前準備で、どの金融機関にどれくらいの財産があるのか調べる「財産開示手続き」を地裁に申し立てようとしたが、公正証書での取り決めでは「対象外」とされた。いちかばちか結婚当時に元夫の口座があった銀行名と支店名を挙げ、地裁に強制執行を申し立てたが、預金はゼロで無駄足になった。
「きちんと取り決めても、相手が逃げれば手だてはないに等しく、泣き寝入りするしかなかつた。『逃げ得』ともいえる状況に歯止めをかけるための改正。一歩前進だ」。シングルマザーたちから養育費不払いの相談を受けてきた山崎あづさ弁護士(福岡市)は法改正の意義を強調する。
 これまで強制執行の申し立てには、申立人(ひとり親)が相手(不払い親)の口座の支店名や、給与振り込みがあ る勤め先を特定する必要があり、口座を解約していたり、勤め先を替えていたりすると難しかった。そのため財産開 示手続きを取れるが、相手が裁判所に出頭しなかったり財産はない」と虚偽陳述をしたりしても罰則は30万円以下の過料と弱く、実効性に乏しかった。
改正法は来年(2020年)5月までに施行される。①不出頭や虚偽陳述は刑砺罰(懲役6カ月以下または50万円以下の罰金)②財産開示手続きの申立人の範囲を拡大(公正証密で決めた人も可能に)③裁判所が市町村や金融城関、登記所、年金事務所などに相手の財産情報を照会する「第三者からの財産情報取得手続き」(=イラスト)の創設などで財産開示 が比較的容易になり、取り立てやすくなる。

ただ16年度全国ひとり親世帯等調査によると、強制執行を申し立てられる法的効力のある文書(調停・審判・裁判での取り決め、強制執行認諾裁判条項付き公正証書)を持つのは、母子家庭の25%、父子家庭の11%。ほとんどは法改正の恩恵にあずかることができない。
 山崎弁護士は「不払い時に法的手段を取りやすくなったので、『離婚時は口約束や私的な念書ではなく、調停や公正証書で養育費を取り決めて』と呼び掛けていきたい」と話す。
 *
海外の養育費制度に詳しい小川冨之・福岡大法科大学院教授(家族法)は「小手先の改正で、ないよりあった方がましという程度。これでは法的手段に訴えるお金も時間もない、一番貧困に苦しんでいる人たちは救われない」と手厳しい。
欧米や韓国は、養育費の取り決めを離婚の条件にしている。不払い時は、国や州政府が給与などから天引き。不払いが続くと氏名公表、運転免許停止、収監などさまざまな制裁が科される。北欧やドイツ、フランスでは国が養育費を立て替える。日本では養育費の支払いさえも任意だ。
小川教授は、離婚の原因にドメスティックバイオレンス(DV)や金銭問題がある場合が多く、原則2人の出席が必要で費用もかかる公正証書作成や調停などは、ハードルが高いとする。「日本では、離婚による貧困は自己責任で、養育費は子どもと暮らす親が自力で何とかすべきだ、という風潮がいまだある。国は子どもの貧困対策を推進するなら、養育費を義務化し、払うべき人が払うよう制度を整えるのが先決だ」
 ひとり親家庭を支えるため、兵庫県明石市は昨年11月(2018)から民間の保証会社と連携し、未払い養育費を立て替え払いする事業を始めた。大阪市も今年4月(2019)から類似の事業に着手。いずれも保証会社が不払い親に督促し回収する。ただこれも、保証会社が回収し損なうことがないよう法的効力のある文書を持つ人が対象だ。
 既にひとり親8人が利用しているという明石市の担当者は「ひとり親は仕事や育児に追われ、不払いでも法的手続 きを取る余裕はなく、諦めているのが現状。間に保証会社が入ることで、支払いが滞りがちだった人が払うようになリ、手応えを感じる」としている。(下崎千加)



<主夫の作る夕食>
はじめて「とんかつ」を作ってみた。たまご→小麦→たまご→パン粉→2度揚げ で 美味しかった! 初めてのとんかつは、ステーキ用醤油でさらにおいしくなった。2歳10か月の幼児もかぶりついて食べた(びっくり)!


<思い出の一枚>

中国桂林の市場 「しぼりたてパイナップルジュース」は、いかが!


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「お金の話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事