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主夫の徒然なるままに

「戦略の地政学」を読んで

ひと月前、偶然本屋で見つけた「新地政学(長谷川敦著)」を読んで、初めて地政学という学問を知った。塾で地理を教えていたにもかかわらず、地政学というものを知らないことにちょっと恥じた。そこで、地政学についてググってみると「戦略の地政学(秋元千明著)」が基本中の基本であることを知り、読んでみた。
 やはり、現代の世界を考えるとき、地政学的視点を持たずに各国の総体としての世界を語ることはできないことがよくわかった。アメリカであり、ロシアであり、中国、ヨーロッパ、そして日本の関係は、歴史的地理的範疇をこえ、人間の営みの宿命、「戦争」を外しては考えられないことを理解した。
 子供たちに日本国憲法を教えるとき、平和主義についての違和感、つまり武力をもってはいけない日本をどう説明するか、考えさせられたものだった。日本が、武力を持てなくなった歴史的背景、武力を持たないことでの経済的発展、武力を持つことになった世界の状況。ここまでは、説明できても、ここからの日本のあり方を上手く説明することは難しい。子供たちに日本の未来を投げかけるだけで終わることになってしまった。

「戦略の地政学」では、戦略というからには、やはり、戦争という視点を外さない。「平和」「武力のない平和」「九条を死守」といったところで、本日(2019/10/19)北朝鮮が、日本海に向けて2発のミサイルを発射した事実をただ見て見ぬふりをするだけでいいのだろうか。「遺憾である」と言っているだけで、この問題に真摯に向き合っているのだろうか。日本の戦略についてやはり、きちんとした道筋を見つけたいものだ。「戦略の地政学」には、その基本的な考え方や今進んでいる世界の各国の戦略をわかりやすく解説している。特に同じ島国であるイギリスとの関係には、なるほどと思える部分が多かった。新しい「日英同盟」の締結に大きな可能性がありそうである。興味深く読ましていただいた。




<主夫の作る夕食>
骨付きチキンを焼いてみた。結構おいしいできあがり、ゴボウもいい食感で満足。



<想い出の一枚>
コロナも一段落。ホテルで会食後の一枚。

本屋で3歳の孫が、私に買ってと持ってきた本、笑っちゃいました。



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